流木のアク抜き~備長炭は使えるか

 流木のアクとは、いったい何を差しているのだろう。十分アク抜きした(と見られる)流木でも、水槽に入れておくと次第に水が茶色く色づいてくる。この茶色の成分は、果たして「アク」だろうか??

 木はセルロースなどの有機物で出来ている。これを水にいれておけば、アク抜きするしないに関係なくバクテリアによって分解され、水が褐色に色づく。水が着色すると光の透過率が悪くなり、水草の育ちに弊害が出るため換水頻度が増える。水草水槽では流木のように水を着色させるものは入れない方がよい。一般に「流木」と称して売られているローズウッドは溶けやすいのでお勧めできない。

 水に色が付かない木がある。それは木を炭化させた「炭」だ。炭には吸着作用があるが、すぐに飽和して効果が無くなる。化学作用は無視して純粋に流木の代わりとして使うといい。

 

 炭はいろんな物が市販されているが、キャンプ用の燃料として売られている物は水を吸うともろくなって使えない。いろいろ観察した結果、備長炭がいいようだ。備長炭は水を含んでも安定していて、比重が大きいので水によく沈む。形状も水草を活着させるのに適している。備長炭にもいろんな金額の商品があるが、値段は関係ない。水槽レイアウトでは形状だけが重要だから、大きさや形状をよく見て使えそうな物を選ぶといい。

 

<参考購入先>
インテリア備長炭 燃料用ではなくインテリア用から選ぶと良いです
流木 アクア用の流木は溶けやすいものが多いです