熱帯魚はもう古い!?~国内淡水魚の魅力

 国内淡水魚はレアになりつつある。昔は何処にでもいたザコが今や採取困難。熱帯魚はどこのペットショップにもあるが、淡水魚はそうはいかない。70年代、近所の小川に普通にいた「金ブナ」は本当に珍しくなってしまった。

 

淡水魚の魅力

 国内淡水魚のほとんどは天然物(ワイルド種)で、自然の美しさを楽しめる。この点、養殖(人為交配)の繰り返しによって醜く歪んだ観賞魚とは異なる。

 飼育にヒータが不要で水槽の置き場所を選ばない。電気代がかからず、屋外なら照明も不要。

 

淡水魚を主人公としたアクアデザイン

 自然との調和がテーマになる。遠い熱帯の水景よりも身近な自然水景の方が親しみやすい。

淡水魚用に立ち上げた水槽 

写真は淡水魚用に立ち上げた水槽。Basicな60cm水槽+洗車スポンジの上部濾 過+塩酸処理済田砂。屋外に設置してある。生体は日本バラタナゴ5、クロメダカ5、ミナミヌマエビ5、石巻貝4、ニセマツカサ貝1、マシジミ5~8。

 作ってみると、地味そのもの。「彩」というものがない。その分、水景のデザインに作り手の感性が求められる。直射日光があたる屋外では青水になりやすい[1]。水はシジミの働きで透明だが、浄化能力過剰で餓死を心配させる。

 ミナミヌマエビはコケを食べるが数が多くないと働きの実感が無い。ヤマトヌマエビは冬場の低温で全滅してしまった。マシジミ、ミナミヌマエビ、石巻貝は冬場の温を乗り切れるが、ヤマトはダメ。いくら加温が要らないと言っても冬場のヒーターはあった方がよい。ここは金魚用の低温ヒータが役に立っている。

 

<参考購入先>
イーヴィサーモ600-WRII 6℃の低温から温度制御可能なサーモ。国産淡水魚の屋外飼育に最適。
金魚用ヒーター 冬場の保温に役立つ小型ヒータ。30W18℃の商品で2月の屋外60cm水槽を外気温+6℃に保つことができました
マシジミ シジミは少ない数で十分な働きをします。大きくて丈夫なものを少量導入ください

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