レコードの特性評価に必要なRIAAカーブの計算方法がネットにあまりない。あっても間違っていて結果がおかしい。そこで、エクセルで一発で出せる計算式を作った。
RIAA規格の時定数から、s領域の伝達関数は次のようである。
0次 | 1次 | 2次 | |
分子 | 1 | 0.00318 | 0 |
分母 | 1 | 0.000075+0.00318 | 0.000075*0.00318 |
ここから振幅特性を計算できる。次は、dBの振幅特性を直接得るエクセルの計算式。
=20*LOG10(SQRT((1+(0.000318*2*PI()*f)^2)/((1-0.000075*0.00318*(2*PI()*f)^2)^2+((0.000075+0.00318)*2*PI()*f)^2)))+19.911
fは周波数(Hz)、最後の19.911は1kHzでゼロにするためのオフセット補正。
pythonで離散領域のフィルター係数を求める場合は、次のようにする。
from scipy import signal b,a=signal.bilinear([0,3.18e-4,1],[2.385e-7,0.003255,1],samprate)
samprateはサンプリング周波数(Hz)。
<参考文献>
CR-Equaliserの設計
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/audio/equaliser/RIAA.htm