試乗日:2001/9/22、走行6万キロ
ボディ・内装
インテリア、エクステリアともにコストダウンの形跡が目立ちR32型と比べると2ランク落ちた印象。スカイラインはいつでも最初は不細工に見えるが、しばらくすると見慣れてきて、それほど悪くないな、と思わせる不思議なところがある。
空調騒音はR32より静かになっている。 ウインカーのレバーのタッチは安いファミリーカーのレベルに落ちている。
オーディオは良くなった。ピラーにツイータの付くサウンドシステムの音は落ち着いた上質な音色で、R34に近いものがある。
ラジオのアンテナはロッドアンテナのため、とても入りがいい。
R32ではトランクルームが狭いと不評だったため拡張されているが、見た目それほど広くなったように見えない。
走り
走り出した瞬間に、おっ、スカイラインだ、と思わせるフィールを感じる。R33は、スカイラインの乗り味をしっかり継承しており、確かにスカイラインだと思わせる。R32を乗ってきた人が、乗り換えても違和感を感じさせない。この、スカイライン固有の乗り味はR34まで受け継がれている。
ブレーキは初期制動が甘かったR32と異なり、しっかりと効くようになっている。
ロードノイズもR32より小さく押さえられている。
エンジンフィールもR32から若干進歩している。高回転の音色は変化するが、問題ないレベルにある。
天井パネル内部はスカスカで、サンバイザーを上げるときボン!という大きい音が出る。
ある評論家が、
「トランクが狭いというネガをつぶすためホイールベースを拡大した結果、すべての魅力を失い重鈍になってしまった」
などというものだから、それが通説になっている。しかし実際に乗ってみて、そういう感じはなかった。R32からR33のステップに関して言えば、少なくとも重鈍になった、という印象はない。そうれをいうなら、R33からR34のステップではないか。
総合
スカイラインが人気を落とした原因は、やはりこのインテリアとスタイルにあったと思う。不幸なことに、「重鈍」という通説がそれに追い打ちをかけた。しかしその通説は、間違いだと思う。R33までは、R32同様、キビキビと軽快に走るフィールを味わうことができる。
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