2011試乗日:2011/10/09
ボディ・内装
ボディは日本車離れしていてプジョーに近い雰囲気がある。全席手抜きの無いシートが付いており、シートベルトのテンションも適度。ヒップポイントは高すぎず、スポーツカーとしてみても違和感がない。
ドアトリムなどの内装には部分的に布地が使われていて安っぽさがない。ダッシュボードのシボもよく考えられていて梱包材にしか見えないトヨタに比べずいぶん良く見える。
スイッチなど操作系の操作感も悪くない。エアコンの空調も内外気の切り替えで音量差がなく、風量MAXでも煩くならない。上位のアクセラよりも静か。
細かいところではグローブボックスにダンパーが付いおり、このクラスでは珍しい気配り。
走り
エンジン音が静かで高回転でも音は破綻しない。エンジンマウントが良くできているようだ。ロードノイズも良く抑えられており、一昔の2Lクラス並。
乗りごこちはやや硬さを感じるが不快な硬さではない。このダピングの利いた乗り心地はクラス以上に感じる。
ステアリングフィール、ブレーキフィール、アクセルフィールともにごく普通、応答もリニアで違和感が無い。ビッツのカックンブレーキ、カックンアクセルと対照的。
スカイアクティブによる燃費効果に過剰な期待は禁物。エンジンの圧縮比が少々高かろうが関係ない。クルマの燃費は主に車重で決まるものである。
総合
デザインやドライブフィールに手抜きや素人騙しが無く、世界をターゲットに作られたクルマという印象。
上位にアクセラがあるが、乗り味は同じであり車格の違いをほとんど感じない。空調の音やドライブフィールなど、アクセラより優れる点も結構ある。
デミオのスポルトはライトウエイトスポーツの有力候補になりそうだ。
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