我が家のクルマ~ホンダ フィット 15XH (DBA-GE8)

所有期間 2012/9~。15XHはフィットの中でも上質にまとめられたグレード。排気量に余裕があって静かに走る。落ち着きのある内装と、高級車に見られる贅沢装備が付く。

 

外観

 最近のホンダ車に多いガンダム顔。全体的にスポーティな印象を受ける。色はボリッシュドメタル・メタリックを選択。排気ガスでよごれたアスファルトの近似色で、汚れが目立たない。

 

ホンダ FIT 15XH フロントビュー

 

ホンダ FIT 15XH リアビュー

 

 

追加装備

  • ナビ装着用スペシャルパッケージ(リアモニタ+ステアリングボタン+4SP+マイクロアンテナ)
  • オートリトラミラー
  • 純正2.5cmソフトドームツイータ
  • マッドガード

 

内装

 

ホンダ FIT 15XH 内装

 

 シートの出来はなかなか良く、体圧分布が適度で長時間のドライブでも疲れにくい。

 イルミネーションはホワイトで統一されており、他のグレードのようにエアコン温度表示部だけブルーとかいった違和感がない。エアコンの噴出し口にペットボトルが入るカップホルダを配置できるなど収納は良く考えられている。

 ドリンクフォルダは「これでもか!」というぐらい充実している割りに箱ティシュの置き場がない。運転席側にいつも足りないと感じる収納はウエットテッシュ(ボトル型)、箱ティシュ、ゴミ箱の3つ。

 

ホンダ FIT 15XH 純正ソフトドームツイーターGS-3930T 「ナビ装着用スペシャルパッケージ」で付いてくる4SPは素性が良く、これに純正2.5cmソフトドームツイータ(GS-3930T 写真)を追加した結果は大正解。

 イコライザーチューンだけでこのクルマのイメージに合った上質な音色を実現できた[1]

 

 

 

走り

 XHの足回りは他のグレードと異なる専用設計で姿勢変化の少ないフラットな乗り味を実現している。ゆっくり走る分は静かだが速度があがるとパタンノイズやロードノイズが増えて会話に支障が出るレベルに達する。これは標準装着のタイヤ(ミシュラン ENERGY SAVER)のせいとみられる。

 発進加速は穏やかでアクセル応答が鈍いが、高級車のように静かにスーッと加速する。燃料消費を極力抑えるようスロットル制御されている。ECOモードにするとこれがさらに鈍くなってキビキビ小気味良く走る印象からは遠い。

 スロットルは踏み込みに対してリニアで、従来良く見られたチョイ踏みでガバッとスロットルを開けるようなことはしていない。Sモードにすると回転数があがり従来(10年前まで)の感覚に近い走りになるが、1.3Lのようにエンジン音が耳障りに思えるようなことはない。

 タイヤのロードノイズさえ抑えれば高級車に近い乗り味である。ステアリングフィールは軽すぎて接地感は無いに等しい。ブレーキフィールは初期制動がやや過剰だがビッツのカックンブレーキほどではない。ちなみにXHのリアはディスクブレーキである。

 

快適装備

 クルーズコントロールは意外に便利。アクセル操作から開放されるだけでもずいぶん運転が楽になる。

 スマートキーは一見便利だが開ける操作と閉める操作が異なり違和感がある。リモコンドアロックで十分。

 オートリトラミラーの動作音は静かで問題ない。キーの施錠を視覚的に確認できるメリットがある。  オートライトやシートヒータはこの手のクルマに似つかわしくない贅沢装備。

  エアコンの表示がわかりにくい。ACを押すことでエアコンをON/OFFできるが空調はAUTOままなのか、解除されているのか、状況が判然としない。

 

総合

 10年前の高級車をそのままダウンサイズしたような印象。同じフィットでも、軽自動車のようなフィールに近い1.3Lクラスとは全く違った車に仕上がってる。

 XHというグレードは高級車から乗り換える人がターゲットだという。落ち着きのあるインテリアと充実した快適装備、このクラスにしては静かな走りは、高級車から乗り換えても落差を感じさせないだろう。

 


 

購入後のトラブル

トランクルームの異音

 パンク修理のための工具類(カチャ音)、トレイの当たり音などが原因。緩衝材を追加して改善。

 

フロント床下からのゴニョゴニョ音

 関連記事2を参照。

 

フロントスピーカーの音が時々出ない

 運転席側のフロントスピーカー。音が途切れはじめたら一度大音量にすると復活するところからみて、端子の接触不良。バラしてみたところ、原因はオプションで取り付けた純正ツイーターのコネクタ防水処理だった[1]

 

足回りのキシキシ音(2023/2)

 10年目くらいから段差を超えるとき足回りからキシキシ音がするようになった。常時ではなく、次の条件のときである。

 冬場の寒い時期のみ出る、雨が降って濡れると出なくなる。

 サスペンションを交換すれば直るかもしれないが、かなりお金がかかってしまう。雨で出ないことからすると、サスの寿命ではなく、どこかの可動部から音が出ている可能性が高い。

 ここはいままでいろんなケミカルを使って失敗してきたが、今回は次の商品を試した。

イチネンケミカルズNX30

イチネンケミカルズ 高粘着消音グリーススプレー NX30。成分はシリコン系だが、隙間に入り込んで溶剤が揮発した後は、ネットリした性状になる。サラサラのシリコンスプレーと違って、減衰・消音作用がある。

点検のついでにリフトアップしてもらい、下からリンク、スタビライザー、伸びきったリアサス(チューブ外周)、エンジンマウントなど、すべての可動部に塗布したところ、改善できた。

 

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