ほとんどのナビが使いにくいのは何故か~決定的にダメなUI(ユーザーインターフェース)が出来る理由

自分の車にパナソニックのナビ(ストラーダ)を取り付けてみた。UI(ユーザー・インターフェース)は複雑怪奇で直感的な操作ができない。「いったい何回ボタンを押させるんだ!」と叫びたくなる。

 

 パナソニックのナビが特別ダメというわけではない。他社も似たようなもの。パナソニックを選んだのは、過去の経験からダメな中でもマシな方だと思ったからだ。

 UIの問題はナビに限らず家電にも共通する。ダメなUIの代表に、テレビのリモコンがある。どこの商品を買っても例外なく使いずらい。

 UIの問題は、家電にとどまらない。HIOKI、横河、小野測器らは、計測器の分野でダメなUIの機器を作り続ける代表メーカである[1]

 これも結局、仕様通りモノを作ったら終わりで、デザインやUIはオマケ程度にしか考えていない為ではないか。ユーザーの使い勝手を徹底的に追求したアップルのそれとは、比べるべくもない。

 

磨き抜かれたAppleのUI

 アップルが特徴とする「消費者が思い入れを持ってくれるような狂おしいほどの魅力」は、徹底的に考え抜かれた「UI」と「デザイン」から産まれるもの。

 国産製品は商品単価の安いものほどデザイン共々醜い。手にとって見ると、「これはこんなもんでいいや」という作り手の意識、やる気の無さが伝わってくる[2]

 アップルの商品企画はCMやデザインから入るらしい。日本でアップルのような商品が産まれないのは、ジョブズがいないからではなくて、商品企画のプロセスそのものに問題があるのかもしれない。

 

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スティーブジョブズ

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<参考文献>
どん底時代のスティーブ・ジョブズの思い出 – Market Hack