試乗レポート~スバル BRZ S 6MT (2012/6/8)

試乗日:2012/6/8

 基本的に以前レビューした86と同じなので、重複する説明は省く。

ボディ・内装

 フルオートエアコンは左右別々に温度設定可能だが、必然性のない贅沢機能に見える。それより下のグレードにオートエアコンを標準装備してもらいたい。この種の快適装備は、ロードゴーイングなデートカーにとって大切な要素である。

 

走り

 MTではエンジンの素の特性が伺える。ATで感じていた低回転トルクの豊富さはなく、動力性能は排気量/車重相応であり少し非力に感じる。

 86同様、アクセルに比例してエンジン音を大きく聞かせるサウンド制御が付く。余計な装備だがOFFにできない。

 6MTは極端に短いゲート幅とショートストローク。こうなるともうミニチュア。ストロークは短いほど良いというものではない。とはいえ、入りやシフトフィールは合格レベルで、6MTでよく経験する「ひっかかり」や「シブさ」をあまり感じない。これはこれで「まあまあ」な印象。

 ロードノイズは86ほど大きくない。86のGグレードでロードノイズが気になったのはタイヤのせいかもしれない。

 Sの乗り心地はかなり硬い。舌を噛みそうになるほどではないが、会話中に段差を超えると顎の動きに影響して会話に支障がでることがある。

 

総合

 2Lに対し1.2トンは心配した通りスポーツカーとしては重すぎる。ギア比を低めの設定にして動力性能とバランスを取っている模様。高速応答のATは悪くない。このクルマはATで乗るのがベストと感じた。

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