試乗日:2013年06月23日 日曜日
スタイル
ハイウェイスターはエルグランドを縮小したような印象を持つ。ライダーはこれを下品な方向に振った特別仕様車で乗る人を選ぶ。
内装
内装はクラスを超えた上質感があるが、それは見た目だけでクッションの反発やドアトリムなど中身は簡素&低コストのものになっている。
ドアトリムはペナペナでパワーウインドウを下げると2mm近く変形する。エアコンのタッチパネルは白物家電と同レベル。ボタンを単純にタッチにしただけ。風量は円に沿ってスワイプ操作できるようにも見えるが見た目だけ。
空調の音は及第点。内気循環&風量MAXでも我慢できないレベルではない。
オーディオの品質はツイータが装備され6スピーカで高域が延びており及第点の音質を得ている。低域はペナペナトリムのせいでダメだが限られたコストの中で精一杯やっている。
アラウンドビューモニターはクラス不相応な贅沢装備。ナビのバックモニタだけで十分と感じる。
走り
CVTは燃費一辺倒のセッティング。エンジン騒音、ロードノイズはこのクラス相応。加速が欲しくてアクセルを踏むとエンジンが唸るだけでクルマが前に出て行かない。このせいで思い通りに走れない。
試乗車の燃費は10km/Lに満たなかった。実燃費は数値上劣る他社のほうがよさそうだ。
総合
カタログ燃費にこだわりすぎて失敗したお手本のようなクルマ。ゴーストップの多い日本国内の燃費は概ね車重に反比例する。ミライースより100キロも重たいクルマがミライース並の燃費になるはずがない。ムリに目指せばこういう結果になるのは必然だった。
DAYZは見てくれだけのクルマでありエアコンのタッチパネルとビューモニターを取ったら何も残らない。皮巻きハンドルもシック風合いのシートも、走りの中身が伴わないから「お飾り」に見える。
音、振動、ドライバビリティなどは一昔前の「軽」のレベル。日産から売り出しているが、これといった特徴もなく、商品的な魅力が何も見当たらない残念なクルマだ。
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