所有期間 2013/8~。人気のスーパーハイトワゴン。全長180cmのママチャリを積載可能。車重が1トンと重いがターボで十分な動力性能を確保している。プラスでないNBOXに対しボディ剛性が低い。これは開口部が多いことが関係している。
外観
ホンダ NBOX+カスタムターボ SSパッケージ(DBA-JF1)
追加装備
ナビ装着用スペシャルパッケージ
オートリトラミラー
純正2.5cmソフトドームツイータ
マッドガード
など
スタイル
ステップワゴンの流れを受け継ぐ独特のデザイン。正面はそこそこ迫力があり、平面的になりがちな面がうまく処理されていて同じカテゴリのクルマの中では一番マトモにみえる。
エアロパーツやメッキパーツ、ランプ類などの装飾が過剰で、その分高額な値付けになっているがその分見た目がゴージャスであり高い顧客満足度を得ているようだ。
NBOX+のターボカスタムに付くホイールは14インチ。プラスが付かないターボモデルには15インチアルミが付いてくる。
オプションのライセンスフレーム(ナンバープレートの枠)は周辺のメッキ部とデザイン的にマッチしており見た目を大きくアップグレードできる。
内装
ブラックで統一された内装は軽らしからぬ豪華なものでチープな印象は無い。
ルームランプはトランクルームやリアゲート含めすべて白色LEDが贅沢に使われている。
巨大なリアゲートは屋根代わりに使うこともあり、LEDの照明は寿命を気にせず使える点でありがたい。シートのホールド性は皆無のためコーナリングは必然的にゆっくりになる。クッションも柔らかすぎだが長時間座った感じは悪くない。
サンバイザーが手の届くところに付いている。体を乗り出さないと届かないスペーシアに対しこのあたりの使い勝手は良く考えられている。ナビの上まで屋根があるためフィットとは違って液晶画面にフードがなくても画面が光って見にくいケースが少ない。
ティシュを入れるスペースがやたら多くこのあたりのニーズも十分考慮されている。購入時に展示車を使って自宅のママチャリが入ることを確認済み。オプションの固定ベルトも購入。実際に自転車を輸送することは少ないと思うが役に立つときがあるかもしれない。
オーディオ
純正2.5cmソフトドームツイータはフィットの成功体験で付けた定番装備。中高域のクオリティ向上に大きく寄与する[1]。
純正で付いてくるスピーカのクオリティは良くも悪くも無い。中域にクセがありこれはコーンがプラスチック製の為。
バランスの問題はナビ(ストラーダ)のイコライジング機能で修正できる。左は補正前と補正後のグラフ(リアSP近接音)。
ドアの外板は共振しやすい平板構造なのでスピーカをいじるついでがあったら外板内側に制振材を貼るとよい。それ以上のModify(吸音材の追加やサービスホールの密閉など)は測定結果を見ながらやらないと難しいため余計な手を加えないのが無難。
走り
ボディが1トンあるがターボが付くおかげでで街中では軽快にキビキビ走り動力性能に不満を感じるシチュエーションはほとんど無い。ターボラグを感じるがECOモードにすると目立たない。
ロードノイズも気にならないレベルに抑えられている。
3気筒の宿命で振動騒音が大きくゴージャスな内外装との間にギャップを感じる。
大きな開口部を持つためボディ剛性が犠牲になっていて車体がブルブル震える。これは仕方ないところ。プラスが付かないNBOXの方が剛性が高いようである。
スタビライザーが装備されているためコーナリングの挙動も安定している。
アクセル、ブレーキ、ステアリングフィールは自然で違和感が無くダイハツやスズキにありがちな「オモチャ」感覚は無い。
パドルシフトは変更してもすぐシフトアップしてしまう。エンジンブレーキ用と割り切るべきだろう。
総合
軽にしては割高(フィットの15XHより高い)だがその分の満足度を得るクルマに仕上がっている。外観・走り・操作フィールの全てにおいて一定のクオリティを確保しており普通車から乗り換えても違和感が無い。
残念なのは3気筒エンジンの音振動。800ccにして4気筒エンジンが積めば素晴らしいクルマになるに違いない。
<参考購入先>
N-BOXアクセサリ一覧 シリコン製のキーケース、ピタポン、遮光ナビバイザーなどがお勧め。
N-BOXのすべて
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