クルマを1円でも高く売る方法~あなたの知らないクルマ買取の裏事情と査定のコツ

 13年乗ってきたスカイラインR34 GT-Vを手放した。クルマを手放す機会はあまりない。私の経験をもとに、クルマを手放すとき損をしないためのコツをご紹介する。

 

一括査定の注意点

 いまではネットで一括査定の申し込みができる。多数の業者に出張査定させたが、どこの業者も比較されるのを嫌ってはっきりした値段を示さない。希望金額を聞き出して即決を迫ることがほとんどだった。

 クルマの買い取り価格はオークションの相場という「基準」がある。自店に展示して1.5ヶ月売れなければオークションに出すので、オークションの相場-諸経費 以上で買い取ると赤字が出るらしい。

 なので、どこに査定させても基本的に金額は同じであり、「どこよりも高く買います」というセールストークの実態はオマケでプラスαいくら付けるかというだけになる。

 なにか特別な事情がない限り(その欲しいという買い手が既にいるとか)、買い取り金額が大きく変わることはない。

 

買い取り価格は売値の4割

 これは買い取り業者から聞いた情報。今回手放したスカイラインR34 GT-Vには、40万円の値段がついた。このクルマは100万円くらいで中古市場に出るのだろう。

 たった4割? そう思うこともあるが、もっと高く売りたかったら、ヤフオクなどで自分で買い手を捜して個人売買するしかない。

 しかし個人売買は名義変更しないで犯罪に利用されるなどのリスクがある。相手の信用度がわからないと売れない。私はそういうことを考慮して、買い取り業者に引き取ってもらった。

 

 

査定のコツ

 業者の査定は1社当たり1~2時間かかるのでネットから一括見積を出すと後の対応が大変になる。そこで複数の業者を同じ日の同時刻に呼び出してその場で同時査定させるといい。時間の手間が省けるうえ、その場で競合させることができる。

 

査定の実際

 査定させるとみな熱心に見ていく。ウエザーストリップまで剥がし始めたときは驚いた。1社だけ、クルマに指一本触れないで査定した業者があった。取締役の方だったが、私の顔とクルマを見て、

「年式にしては状態いいですね。わかりました。」といって帰ろうとしたのだ。

「エ? エンジンをかけるとか、ボンネットの中とか、見なくていいの?」
「ええ、十分でございます。」

内装の様子は、私が車検証を取り出すときにチラっと見たようで、「綺麗に乗られてますね」と言っただけである。まるで「なんでも鑑定団」で見る風な光景だった。

 

手放すときの注意

 査定価格に関係しない後付けのオプションはすべて取り外してヤフオクなどで売るといい。これでオプションで払った金額のかなりの部分を回収できる。詳細は関連記事2を参照。

 

最後に

 クルマを売るときは足元を見られないよう注意したい[1]。どうしても今売らなければらないような状況は作らないことだ。

 

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