エンジンが始動できない!バッテリーが上がったとき使える意外なアイテム

さあ今日も仕事。あれ?エンジンかからん。え?ウソ?えええ!!?私は30年以上車に乗っているが、このようなトラブルを2度経験した。滅多に起こるものではないが、エンジンが動かないと焦る。今回はこの予防保全と、応急処置に使える意外なアイテムを紹介する。

 

バッテリーがダメになる予兆

なんとなくエンジンのかかりが悪い。2回でかかったり、セルの周りが弱い。この状態のまま冬に突入すると、朝エンジンがかからなくなる可能性が高い。

なんの予兆もなく突然ダメなることもある。いつも通りエンジンがかかって目的地まで行く。帰ろうと思ったらエンジンがかからない。ヘッドライトや室内灯の付けっぱなしでもない。「なんでいきなり死ぬの?」この突然死は夏場に多いようだ。

車検ではバッテリーをチェックする。2か月前に車検を通したばかり・・といって安心できない。鉛バッテリーはわずかな間に急激に劣化が進むことがある。

 

バッテリーの交換時期は?

車の整備士に聞くと、良く持って5年という。私の経験では、4年過ぎるとバッテリーのトラブルが起こりやすかった。そこで、

バッテリーは4年過ぎたら寒くなるまでに交換する

のが一案。どのような乗り方をするにせよ、これでバッテリー上がりのトラブルをほとんど防げると思う。昔は3年だったが、バッテリーの性能が向上し、3年保証が普通なので今後は4年を目安にするのが妥当だろう。

 

バッテリーの選び方

バッテリーには性能ランク(最初の2桁、下の写真だと55がそれ)がある。同一銘柄のこの数字は、容量の違いと考えていい。必要容量は車の取説に書いてあるから、確認して少なくともこれ以上のものを選ぶ。数字が同じなら性能は同じ。一番安いものを選べばいい。

バッテリーのパッケージ

通販で買って自分で交換すると安いが、お勧めしない。古いバッテリーの処分に困ってしまう。もしやるなら、先に処分先の目途をつけておくこと。

 

必須のブースターケーブル

いざというときのために、ブースターケーブルを常備しておきたい。私はこれで2回助かったし、他人を助けたこともある。困ったときはお互い様。ボンネットをあけて悩んでいる人を見たら「どうされましたか?」と声をかけてあげよう。

この作業で最も恐ろしいのがショート。火花が飛んでやけどをすることがある。繋ぐときは、プラス(赤い線)を先に繋いで、マイナスを繋ぐ。外すときは逆順。これは安全のため。

なぜプラスが先で、外すとき逆なのか?これは、マイナスを繋ぐと2台のボディ全体がマイナスに落ちるので、ショートの危険が増すため(マイナスはボディ全体に落ちるので、マイナスが先に繋がっていると、プラスがどこに触れてもショートする。危ない!!)。

無事エンジンがかかったら、そのままスタンドなりカー用品店に直行する。途中、決してエンジンを止めてはならない。

 

ロードサービス(JAF)を呼ぶといくらかかる?

この人たちは全国どこでも24時間対応してくれる。バッテリー上がりの場合、1.3万円。燃料切れは1.7万円くらい。JAFに加入しているとこれがタダになる。JAFの会費は年間4千円[1]。10年で4万円かかるので、10年で3回以上お世話にならないとモトがとれない。

JAFは新車を買うと加入を勧められることが多い。私は初めて車を買った時に保険だと思って加入したが、20年間1度もお世話になることは無かったので解約した。

JAFの出勤理由に最も多いのが、バッテリー上がりという[1]。これを自分で対策できれば、JAFの加入は必要ない(昔はキーのとじ込みが多かったがキーレス(無線)が普及し無くなった)。

 

UPSのバッテリーを使って始動する

朝エンジンがかからない場合の選択肢は、10時過ぎてからバッテリーを買いに行く、JAFを呼ぶ、ご近所さんに助けてもらう、の3択。自宅にUPSがあれば以下の方法が使える。

 

2021年冬の朝、バッテリー上がり発生。このとき普段役に立ってないUPSが初めて役に立った。UPSからバッテリーを抜いてケーブルで接続するだけ。ショートに注意。

この車のバッテリーはちょうど4年経っている。3カ月前に車検を通した時は何も異状なかった。良く見ると、説明書に記載された容量より16%小さなバッテリーを積んでいた。前の交換でなぜこうしたか記憶にないが、マズいことをしたと反省。

何をするにせよブースターケーブルが要る。ブースターケーブルは必需品。

 

燃料切れ対策

私はガソリン専用の燃料タンクも常備してある。なぜなら、ガソリン切れを経験したため。

「ガソリンがそろそろ無い、まだ持つだろう・・」「あ、止まっちゃった・・」という話。

燃料切れの兆候は息継ぎ。エンジンが一瞬止まり、また動く。この現象は無くなりかけている証拠。無理せず道路わきに寄せてハザード。エンジンが止まるとブレーキやハンドルが重くなるが、あわてず落ち着いて操作する。ガソリンスタンドまで徒歩でいき、事情を説明し、冷ややかな視線を浴びながらタンクに燃料をもらってくる。

息継ぎが出たあと「あそこにスタンドが」「あとちょっと・・」などと思って走ると、信号待ちや渋滞の中で切れてしまい、道の真ん中で止まって大迷惑。くれぐれも注意しよう。そもそも最初から早めの給油を心がけていればこういう事故は起こらない。

 

ブースターケーブルとガソリンタンク

ブースターケーブルとガソリンタンク。これだけあればひとまず安心

 

根本対策

バッテリー上がりも燃料切れも、思い返せば「まだもつだろう」「あとちょっと・・」「もうすぐ点検だからその機会に」といった考えがモトで起こっている。つまり、予防しようと思えばできたこと。どっちも実際に起きると大変な思いをする。無理をしない、横着しないことが、本当の対策だ。

 

<参考購入先>
ブースターケーブル
バッテリー
ガソリンタンク
シャンプスターター レジャーで兼用するなら持っても良いかも                        

<参考文献>
1.JAF