低燃費オイルで燃費が良くなるか

 「低燃費オイルを入れてみたら、フケ上がりや加速がよくなった」そんなレビューをみかける。メーカーは「燃費がよくなりますよ」という[1]が、もしそれが本当なら「画期的」なことだ。

 最近は5wや0wで始まる低粘度オイルが市販されていて、「低燃費」をうたっている。これを特別低燃費でない普通のクルマに入れた場合、フケ上がりや加速感などの変化を体感できる場合があるが、数字に表れるほどの燃費改善効果を期待するのは難しい。

 なぜなら、燃費に影響する要素(主にフリクションロス)はエンジンのほかにもミッション、プロペラシャフト、ドライブシャフト、デフ、タイヤなど、パワートレイン系のいたる所に存在し、エンジンのロスだけ少々減らしたところで全体の合計値にほとんど影響しないからだ。

  世の中には、燃費を改善すると称するいろんな商品が売られているが、同じ理屈により効果は無しとみておいて間違いない。

 燃費改善関連商品を買う時は「投資がペイできるか」という点に注意したい。燃費を改善したい人の目的の多くは、出費を減らすこと。高価な添加剤を投入しても、その出費に見合う経済効果がなかったら、入れない方がマシだ。

 

 

 エコカー(0w-20などの低粘度オイルを奨励しているクルマ)の場合はちょっと違う。このようなクルマはパワートレイン系のロスを減らす努力がされていて、オイルの粘度が燃費に効く可能性がある。

 この場合、取説にあるメーカ推奨オイルを入れるべきで、最初から低粘度オイルを指定されている場合が多い。そこからさらに低粘度のオイルを入れても、ほとんど改善は期待できないことが想像つくと思う。

 自分のクルマにあったオイルを選ぶ第一歩は、クルマの取説に書かれているグレード、粘度などの「推奨」を知るところから始まる。

 基本的に、ここに書かれているものを選んでおしまい。高価な合成油や低粘度オイルを入れても、数字に表れるような効果は期待できない。

 

 

 オイルの交換サイクルについては、いろんなアドバイスがあって混乱の元になっているようだ。これに関しては、下記の関連記事にまとめたので参考にしてほしい。

 

<参考購入先>
エンジンオイル 自分で交換すると安く済みます
オイルチェンジャー DIYで交換する人の道具
オイル添加剤 はっきりいって要らない商品です

<関連記事>
エンジンオイルの交換時期はいつ?

<参考文献>
エンジンオイルの基礎知識
1.出光 燃費比較実証テスト