マイホームの土地探しでは不動産情報を見ることから始まる。この情報は通常、A4サイズの用紙に周辺地図と土地の価格、坪数などが記載されている。
ところが、ここに書かれた地図は狭域過ぎて、どのあたりなのか、周囲の状況はどうなっているのか、といったことが良くわからない。そんな情報を眺めていても、なかなか選べないのが実情だ。
そこで、自分専用の土地探しマップを作ってみた。
下は、私が作った土地探しマップ。以下順にご説明する。
土地探しマップの作り方
1.まず自分が住みたいと思っている地域の都市地図(昭文社)を購入する。
これは広げるとA2サイズになる大きな地図。近年ネットで簡単に地図を参照できるが、縮尺を変えると情報量が落ちてしまうため役に立たない。ペーパーの地図は、この点でまだ優位。
2.コンビニに行き、コピーを取る。
1/30000の縮尺の方を部分的に折りたたみながらコピー機に広げ、住みたい地域の「駅」を中心に置いてA3で白黒コピーを取る。クルマ通勤の人は、勤務地を中心に置いたものもコピーする。取り直しせずに済むよう、少しずつずらして何枚かコピーする。
3.コピーした地図に載っているすべての駅を対象に、駅の中心から半径33mm(1km)と、66mm(2km)の円を描く。
半径1kmは徒歩10~15分程度の距離、半径2kmは自転車で通勤しやすい距離に相当する。クルマ通勤の人は、勤務地を中心に半径233mm(約7km)の円を描く。コンパスは製図用の大型のものが必要。
土地探しは、この円の中を優先する。
4.自分が必要、便利と思われる施設や道路にに蛍光ペンで印を付ける。
小さいお子さんがいる人は、小学校にマークを付ける。この印が沢山ある円の内側が、自分にとって住みやすい地域になる。
5.不動産情報と照らして、気になる物件を見つけたら、鉛筆で★印を付ける。
これで、不動産情報を見てもイメージできなかった周囲の関係が一目でわかる。
不動産屋に土地を探してもらう場合でも、このマップのコピーを渡しておけば、ノイズを減らして質の高い情報を集めることが出来る。
不動産屋からもらった情報の整理術
不動産屋からもらった情報は、次のように整理していく。
A,B,Cのランクを右上に記入してそのときに思った理由を簡単に記入しておく。ランク付けの基準は、Aは最有力候補、Bはちょっと気になる。Cはアウトオブ眼中。
実際に土地を見に行ったら、必ず写真を撮ってくる。写真を数枚まとめてA4で印刷し、そこに現地の状況を書き加えて不動産情報と一緒にホチキスで留めておく。写真があると、そこがどんな様子だったかすぐに思い出せる。
できればFAXを用意する
不動産屋との土地情報のやりとりはいまだFAXが主流。そのためFAXを導入しておくと、情報のやりとりがスムースになる。できれば導入しておきたい通信アイテムだ。
<関連商品>
FAX 土地探しで役立つ通信アイテムです
土地の選び方 土地選びに役立つ参考書