EVの普及とハイブリッドの将来~プリウスが進むべき道とは

 EVが急速に伸びているという。国の後押し(減税、補助金)によって車両価格が手の届くところに来たため。とはいえ、本格普及には課題多い。それは「充電時間が長すぎる」「電池交換が高額」なこと。

 充電時間は「交換式」が唯一の解決策といえる。高額な電池も標準化による量産効果とリサイクルシステムが実現すれば下げられるかもしれない[1]

 現在普及しているHEV(ハイブリッド)には不思議な人気がある。今まで捨てていたエネルギーを回収・再利用する仕組みが、ユーザーに「エコ」を感じさせるのだろうか

※最もエコを実感できるのは、人力エネルギーを回収・再利用できる電動自転車。

 

 HEVは「回生充電」によって見かけ上高い燃費性能を実現できるが、その実燃費はカタログ燃費と大きく乖離しており実質20キロ前後といわれる。これだと最近のフィットやデミオに比べ少し良いくらいで、燃費のメリットはあまり言えなくなる。

 HEVの燃費以外のメリットに、モータアシストによる「ドライバビリティの向上」や「ダウンサイジング」がある。

 エンジンを軽く、小さくできる特徴を生かして、今までにないクルマを作ることが出来る。例えば、2Lエンジンで3L相当の高級車や、CR-Zのようなスポーツカーなど。この場合主役は、あくまでエンジンになる。

 

 プリウスのような本格ハイブリッドには、どんなメリットがあるのだろう。私が思うに、プリウスが進むべき道は「低燃費の追求」である。本格ハイブリッドでなければ達成不可能な圧倒的低燃費。これが実現できなければいずれ存在意義を失うかもしれない。

 現在のプリウスは、「燃費」と「ドライバビリティ」とのバランスをとった結果、インサイトと実燃費が大差ないことになっている。燃費が同じくらいなら、安いほうが選ばれるだろう。値段を合わせて安売りすれば、製造原価の高いプリウスは苦しい。せっかく黒字になったのに、また赤字に逆戻りである。ここは選択と集中の原理で、「どっちか」にすべきだ。

 

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