フィットハイブリッド2013はホンダ渾身の作・・だがアクアには勝てない

 ハイブリッドの燃費が実燃費とかけ離れていることが問題になっている。ハイブリッド同士ならカタログ燃費は参考になるだろうか。

 

燃費は車重で決まる

 ゴーストップの多い国内の燃費は車重に反比例することがわかっている[1]。実燃費を知りたかったら車重をチェックするのが一番確かであり、ハイブリッド同士でも同じことがいえる。カタログ燃費の数字は無視して、真っ先に車重を見るべきだ。

 今乗っている車の車重(車検証に書いてある)と比較して、軽ければその比率分は確実に燃費向上が期待できる。もし重かったら燃費悪化を覚悟した方が良い。エネなんとかや、エコタイヤとかの効果は微々たるもの。こういう装備に燃費改善は期待できない。

 私の場合、10年前のスカイラインGT-Vから最新のフィットに乗り換えたとき車重が 1/1.4 になり、燃費は正確にこの比率で改善した。10年間でクルマの効率は確かによくなったが、今も車重が燃費の大半を占める要因であることに違いはないようだ。

 

普通車からハイブリッド乗換えではトータルで赤字

 普通車からハイブリッドに乗り換えるとどうなるか。この場合、ハイブリッドの価格上昇分を燃費に換算してみることが必要だ。

 例えば実燃費リッター14キロのフィットと20キロ のハイブリッドでは走行10万キロでガソリン代が 30万円違う。従い10万キロ乗れば30万円割高なハイブリッドとランニングコストが同じと見ることができる。電池交換に費用がかかったり、10万キロ走る前に手放してしまうと、リッター14キロのフィットより見かけの燃費が落ちるてしまう。

※10万キロ×ガソリン代140円/L× (1/14-1/20)=30万円

 

重いくせに燃費の数字の良いクルマは走らない

 最近はライバルより重いのになぜかカタログ燃費が上回る新型車をみるようになった。実燃費が悪いはずのクルマをよく見せようとすればどうなるか。そのしわ寄せは必ず「走り」にいく。DAYZはこれをやって失敗したお手本だ。

 重いくせにカタログ燃費がいいクルマはとにかく走らない。そこでアクセルを踏みこめば、ライバルより燃費が落ちることは自明だ。

 

信じられない軽量ハイブリッド「アクア」

 フィットハイブリッドの車重はアクアに等しい。ところが、フットのパッケージ版を選ぶとアクアより100キロ近く重くなってしまう。当然、実燃費はアクアの勝ち。

 燃費でアクアに勝ちたかったら、ギア比や制御でなんとかすのではなく、より軽いクルマを作るべきではなかったか。

 アクアはハイブリッドシステムと電池を載せて1080kgしかない。これは1.5Lのガソリン車とそん色ない。私は最初、この数字をみて目を疑った。アクアは徹底的に軽量化を意識して作られたクルマで、そのレベルは相当なものだ。

 アクアは重量が軽い分、燃費の伸び代がたくさんある。その伸び代は今ドライバビリティに振り向けてある。たとえ他社が後出しでアクアを上回る燃費のクルマを出してきても、制御を変える(ドライバビリティをちょっと犠牲にする)だけで簡単にそれを上回ることが可能になっている。

 アクアより軽く作らない限り、燃費でアクアに勝つのはまず無理。まったくすごいクルマである。

 

<参考購入先>
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