試乗日:2019/8/24
車種: スイフトスポーツ2018 CBA-ZC33S
ボディ・内装
顔つきが鋭い他はFITなどと変わらない普通のコンパクトカーに見える。内装やメーター回りのデザインは今一つで、スズキという会社の実力が現れている。
やや幅広の3ナンバーなので室内が広く感じる。4人が余裕で快適に移動できる。
空調の音は十分小さく抑えられていてまったく問題ない。エンジンの音も高回転まで問題なし。
試乗車がオーディオレスだったため音質を確認できなかった。
走り
車重970kgと1.37Lターボの組み合わせはものすごい加速をする。下のグラフからわかるように、本来NAでも十分なところへターボを付けたものだから、動力性能は過剰に高い。
6MTの入りは昔の5MTと変わらないくらい良い。但し、すこしグニグニして節度感がない。ギア間隔は先代のスイフトスポーツと同じで問題ない。
タイヤは195/45R17。扁平率がやや低いが、サスペンションが柔らかいせいで突き上げが目立たない。乗り心地はスポーツカーというよりはフィットなどとそう変わらない。快適。
ブレーキフィールも普通のコンパクトカーのような初期制動の強い効き方。
ステアリングフィールに問題あり。センター付近からの切り始めにバネで戻されるような不自然な反力を感じる。(セルフアライニングトルクというらしい)。センター付近の微妙な操作がしずらく、「狙ったラインを走る」ことは難しそうだ。
総合
シフトフィールやステアリングフィール、ブレーキフィールなど細かいところのツメが足りない。スイフトスポーツは私の中でいつもスポーツカーの候補にあがるが、試乗してみると、ツメの甘さが気になって購入に至らない。
スズキという会社にスポーツカーは期待できないのか。センターに癖のあるステアリングフィールの問題は触った瞬間にわかること。これが放置されたままスポーツカーとして売ってしまうところからすると、このあたりを判断したりチューニングできる感性を持った人が、スズキにはいないのかもしれない。
<参考購入先>
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