試乗レポート~マツダ3【20S】【XD】(2019/11/4)

試乗日:2019/11/3
車種: マツダ3 20S Burgundy Selection、XD Burgundy Selection

ボディ・内装

マツダ3外観

出典:メーカーカタログ

 マツダ3はミドルクラスの乗用車。ハッチバックとセダンが用意されているが、ハッチバックの人気が圧倒的に高い模様。

 最新の安全装備と、Gベクタリングコントロールといった先進的な走りの装備が充実しているほか、素晴らしいボディデザインと上質な内装を備える。

 

 内装はシック&ハイセンスにまとめられていて、国産のクルマに見えない。シートも素晴らしく良くできている。座ってどこにも違和感がない。

 センターディスプレイとオーディオはインテリアと一体化しており、これを操作するUIも使いやすくできている。オーディオは低音を効かせた耳当たり良いもの。このあたり、もはやいじる余地がない。

 センターディスプレイは縦が狭いためナビを使うとき進行方向の様子がみずらい。空調の騒音は最大風量のときやや大きい。

マツダ3ギア比

図1.ギア間隔のグラフ

 6ATのギアは図のようにレンジが広く間があいてる。基本的に同じギアで引っ張ってシフトアップしていくような感じになる。

 

走り

 下のグラフはスポーツカーらしい走りが楽しめる基準を示したものだが、普通車の走りの判定にも役立つ。基本的に線に近いほど、走りがよい。

マツダ3動力性能分析グラフ

図2.動力性能のグラフ

 XDはターボなので緑の線が基準。NAはグレーの線が基準になる。20SとXDでは、XDの方が線からの距離が近く加速感が良いとみられるが大きな差があるわけではない。XDは絶対的に重いので20Sの方が身軽に走れる。

 ’19年12月にスカイアクティブXの登場が予定されている。スーパーチャージャーを使って効率を高め、2Lで2.2L相当のトルクを発生する。重さが不明なので「X」のポイントは予測点。

 普通にスタートすると2000回転までエンジンを引っ張り、次は3000回転でシフトアップする。この距離だと高回転まで引っ張らないと走らないが、インプレッサスポーツ[2]と違って出足に不自然な感じがない。

 定速走行していても踏めばすぐにキックダウンして加速する。このあたり、走りを重視した制御が伺える。

 20Sにはドライブセレクション(スポーツモード)があり、ONにすると5000回転くらいまでエンジンを引っ張って元気に走る。XDには無い装備であり、これをONにしたときのドライバビリティは明らかにXDを上回る。

 ディーゼルのXDはディーゼルを意識しない静かさ。アイドリング時にカラカラいう音がするのでそれとわかる程度。20Sの2Lは4気筒とは思えないフィーリングで、音質的にはBMWに近いものがある[1]

 タイヤは215/45R18。スカイラインに付いていた225/40R17は突き上げが酷かった[3]がこれは問題ない。その理由として、45タイヤでも18インチという重いホイールを履いてること、サスペンションの減衰が適切になっていることが考えられる。

 

総合

 全体的にハイレベルな商品に見える。走りがいいのはもちろん、デザイン、インテリアもハイセンスにまとめられている。ワインレッドのBurgundy Selectionはソウルレッドの外装色とよく合う。乗り味も座り心地も良い。今までのクルマとは違った感じがする。

 値段もグレードを選べばさほど高くない。マツダのクルマ作りは相当なレベルに達していると感じた。

 下の表はグレードを揃えた価格表。価格差はG2.0が基準になっている。

マツダ3の価格表

 ディーゼルは27.5万円高い。ディーゼルによる経済性がこの価格差に見合うか、よく検討が必要。スカイアクティブXは68万円高い。注目の新型エンジンだが現時点では費用対効果が見合わない。

 マツダ3のベストグレードは2Lエンジンが乗る20Sシリーズ。ただ、15Sにはお買い得感がある。

 最近のマツダ6MTは大変フィーリングが良い[4]ので、15Sの場合6MTが候補になる。非力なエンジンをめいっぱい働かせて重い車体を引っ張る。そこにはスポーツカーとはまた違った楽しさがあるのかもしれない。

 マツダ3はあまり売れてないという。このクルマは今までのマツダ車のように大幅値引きして売るような商品ではない。プレミアム路線に舵を切ったようだが、それが認知され定着するまで、まだだいぶ時間がかかりそうだ。

 

 

<参考購入先>
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