ネットで評判のよい味覇(ウェイパー)。半固形の乳化調味料で油にも水にも溶ける。これと、他の中華調味料を味比べしてみた。
比較方法
比較に使う食材はモヤシ。これを比較に使う調味料で炒める。味付けは調味料のみ。塩コショウなど加えず純粋に調味料だけで味付けし結果を比較する。
比較する調味料はウェイパー、中華あじ、オイスターソース、香味ペーストの4種類。右は冷蔵したウェイパー。冷やしてフォークで削るようにすると使いやすい。
完成したモヤシ炒め。短時間で出来上がる。味見した結果は次のとおり。
比較結果
中華あじ
化学調味料。天然成分はほとんど含まれず、味は化学調味料そのもの。「ほんだし」同様に不味い。
オイスターソース
香りや味を方向付けするための調味料。
香味ペースト
なかなか美味しい。あとから調味料を加える必要がない。これ一本で成り立つ。
ウェイパー
お湯に溶くと塩ラーメンのスープに近い。ネットの評判は誇張しすぎのように思う。単体でも成り立たないことはないが、香味ペーストのようにはいかない。
結論
ウェイパーは明らかに中華あじの上位に位置づけられ、代替することで味のグレードが向上する。
ウェイパーの欠点は2つ。固形で使いにくいこと、塩分がかなり多いこと。食材に分散させるために加熱攪拌が必要、焦げると台無しになるので火加減に注意が要る。
調味料を「ベース」「補助」「オールマイティ」の3つに分類するとしたら、中華あじとウェイパーがベース、オイスターソースが補助、オールマイティは香味ペーストが該当するようだ。
ベースは味の下地になり、これにオイスターソース、豆板醤、テンメンジャン、コチュジャン、醤油、ニンニク、塩コショウなどの「補助」を追加することで様々な方向性を持たせることができる。
これらの性質を把握したうえで、使い分けていきたい。
(2015/8/15追記)
最近発売された創味シャンタン。ウェイパー同様ペースト状だがこちらの方が柔らかくて扱いやすい。お湯に溶いてみるとウェイパーが単なる鶏がらスープであるのに対し、創味シャンタンはコクのある中華スープ。
この商品は製造元のある騒動がきっかけで生まれたという。現在は使い勝手、味共にウェイパーより上位に位置する印象。
他に李錦記 鶏がらスープの素がある。粉末では一番のお勧め。こちらも不思議な香味があっておいしい。
<参考購入先>
創味シャンタン ウェイパーの上位互換。お勧め
ウェイパー
香味ペースト スーパーで売ってます
李錦記 鶏がらスープの素 粉末では一番のお勧め
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