クルマが鳥の糞でベタベタ!~電線の鳥害対策

 電線に鳥がとまって糞を落とすせいで玄関先やクルマが汚れる場合がある。そんな場合、電線を管理している会社に連絡すれば無料で対策してもらえる。しかし物事そう簡単にはいかない。今回は、それを実際にやって苦労した話をご紹介する。

 

家を新築してから始まった鳥害対策の経緯

 写真は鳥の糞と、鳥が捨てて行った木の実の食べかす(種)が散乱した玄関先。

 クルマはカーポートの下にあるが、風で流されて落ちるため無事でいられない。毎日のように糞の除去が必要。

 「いつまでこれが続くのか」我慢できなくなって電力会社に電話してみた。

 

 

「電線に鳥がとまって糞が落ちてきて汚れるので困ってます。なんとかなりませんか?」
「すみません、一度様子を見に行きますので立合お願いします」

立合当日「わかりました、では電線を対策します。いま込んでいて順番待ちで1カ月くらい先になりますが・・」
「仕方ないです、よろしくお願いします」

工事当日「終わりました」「あれ?対策してない線がありますね」
「ああ、あれはNTTさんの線なんで、そっちに連絡してください」

NTTに電話をかける

「鳥の糞が落ちてきて汚れるんですが」「様子を見に行きますので立合お願いします」

立合当日「わかりました、電線を対策します。」

工事当日「終わりました」「あれ?対策してない線があるね」
「あれはコミュファさんの線なんで、そっちに連絡してください」

コミュファに電話をかける

「鳥の糞が」「様子見に行きます」

立合当日「わかりました、対策します。」

工事当日「終わりました」「あれ?まだ残ってますが」
「あれ地元のケーブルテレビの線なんで、そっちに連絡すれば?」

地元のケーブルテレビに電話をかける

「糞が」「立合よろしく」

立合当日「対策します」

工事当日「終わりました」「ふう、やっとこれで全部か・・」

 

 ここまで4カ月くらいかかったが、それで終わりではなかった。

 

対策範囲を拡張

 まだ玄関先に糞が落ちてくる。みると、敷地の外(お隣)の電線にとまった鳥の糞が西風に流されて落ちてくる。対策してもらったのは、自分の敷地の上の電線だけだった。

 また4社を呼んで対策範囲を拡張してもらうことに。鳥害対策は、自分の敷地上の電線でなくてもやってもらえる。

 

「これでもう大丈夫だろう」

 

 しかし甘かった。鳥の様子を見ると、電線に止まれなくなったので電柱に設置されたステーに止まっている。そこから糞が降ってくるのだ。

 そこでまた関連する数社に連絡。今度は、剣山のようなものが設置された。

 

 写真は最終形(2018年)。結局3年かかってこの形になった。電柱のステーには剣山のようなものがびっしり設置してある。だいぶ被害が減ったが、まだ鳥がとまれる場所が残っていて完全ではない。

 最初の対策では電線にパイプをかぶせていたが、美観を損ねる問題があった。最近は電線の上に細いワイヤーを張る形に変わった。振り子式になっていて、鳥がワイヤーに止まろうとすると傾く仕組みのものもあるらしい。

 

対策のポイント

・風で糞が流れてくるので、自分の敷地の上だけでなく風上の電線も対策してもらう。

・電柱がある場合は、ステーに剣山の設置をお願いする。

・1社ずつ順番ではなく、関係する会社全部に連絡して並行してやってもらう。

 電線を設置した会社に連絡するときは電柱番号が必要。電柱番号は電柱に表示してあるので、それをメモしてから連絡すると話がスムースに行く。

 これで私のような苦労はせず、短期間に対策できるはずだ。

 

<参考購入先>
鳥よけ 結構高価なのでDIYをお勧めします。以下の関連記事をご参考ください

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