毎日の水やりは面倒だ・・そんなアナタに、タイマーのツマミひねるだけで、すべての庭木に水が行き渡る。そんな灌水システムの作り方をご紹介する。
灌水ホースを使う
広いエリアを灌水するために、細いチューブ状の灌水ホースを設置する。穴あきチューブが市販されているが、私が選んだのは灌水ホースと呼ばれる多孔質のゴム製ホース。水がホースからジワジワ滲み出すもので、散水というより染み出した水を地面に染みこませる形になる。
灌水ホースはホースが細く目立たない利点があり(外径13.6)、写真1枚目のような溝のようなところにもホースを設置できる。地面に埋設して完全に見えなくすることも可能。
配管の固定はシート押さえ用のUピンを使う(写真2枚目)。
散水が必要ない経路はφ9のホースを使って配管する(写真3枚目)。
タイマーを組み合わせる
灌水ホースは低水量で時間をかけて灌水を行う仕組みのため、タイマーを組み合わせる。この用途に、SST-1という商品(写真)が便利。ダイヤルをひねるだけ。
SST-1はゼンマイ仕掛けなので半分以上まわしてから所定の時間に合わせる。これをサボると時々途中で止まって水が出っ放しになるので注意。
実例例
下の図は灌水システムの構成例。この構成で7000円前後のコストになる。我が家の場合はもう少し複雑なものを北側と南側に設置している。
灌水システムを設置したらエンドプラグを外して水量を1L/minに調整する。この実際の作業は大き目の計量カップとストップウオッチを用意して30秒で500ml程度出るようにすればOK。
実際やってみた結果は水道の栓をわずかに緩めたくらいだった。水量を1L/minに調整しておくとタイマー60分で60Lというように灌水で消費される水の量を把握しやすい。
<参考購入先>
潅水用品一覧 散水チューブは地面に埋設してしまうといいでしょう
コルゲートチューブ 長時間日光が当たる場合は露出部をこれで保護してください
散水タイマー SST-1 半分以上まわしてから所定の時間に合わせてください
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