軒下に植物を植えると水が必要になる。水やりの手間を省くため、軒下に雨水を誘導する仕組みを作ってみた。
雨が降ると雨水がロープを伝わりたるみの頂点から手前1/3くらいの間で滴下する。落ちた水滴は風などの影響を受けて地面にランダム分布する。
材料はすべてホームセンターで入手できる。ヒノキ工作材 と 3mmのロープ(クレモナ金剛打)を使う。手前側のロープは写真のようにヒノキ工作材15×10mmにステンレスのクギで留める。ロープの間隔は10cmが目安。ロープの両端はほつれ止めにインシュロックを使うといい。
奥側はヒノキ工作材15×5mmとはさんでSUSのビスで留める形にする。これはたるみの調整を容易にするため。
取り付ける前にヒノキの部分を軒天と同じ色で塗装すると目立たない。軒天への固定はボードアンカーを使う。アルミ部材の場合は両面テープが使える。
この仕組みを利用すると好きな場所に雨水を誘導できる。面倒な水やり作業の軽減と水道水の節約に役立てて欲しい。
実際の稼働状況。ロープが長いとロープのたるみが安定しないのでオモリを追加した。オモリを使うと滴下の領域を前後にコントロールできるメリットもある。
写真のオモリはフェライトコア。この商品は適度な摩擦でロープに止まる仕組みがあり、前後の位置調整が簡単にできて便利だ。
現状の課題に、雨量が少ないとロープを水が伝わらないことがある。また、風通しの悪いところでは軒天に湿気が溜まり、カビで黒くなってしまうこともわかってきた。
前者については、ロープを先頭から10cm出して横に曲げて固定し、水平な部分を作ると良かったかもしれない。今後改良を検討していきたい。
2014/4/27 追記
雨量が少ないときでも水をうまく誘導して効率を改善できたのでたので紹介する。
先端をワイヤーの間隔に等しい長さ分延長して90度曲げ、水平から20度~45度の角度を上方向につけ壁面に固定する。下はそのようにした施工写真。
ワイヤーの固定は以前ステンレスクギを使ったが、今回はホットメルトを使用。簡単に固定できてとても便利だ。
軒下の風通しが悪いと天井に湿気が溜まってカビがつくことがある。この場合、撤廃を検討してほしい。
<参考購入先>
フェライトコア
クレモナ金剛打
住友スリーエム(3M) 超強力両面テープ
ホットメルト DIYに欠かせないホットメルト
<関連記事>
灌水ホースを使って庭木の灌水システムを作る