究極のスピーカセレクタを作る

複数のアンプやスピーカを持つとスピーカセレクタが欲しくなる。スピーカセレクタで最も重要なポイントは、「接触抵抗」であり、これが可能な限り小さく、安定することが要求される。このような要求を満たす商品はごく少数市販されているが、アンプが一台買えてしまうほど高価である。

スピーカセレクタではなく、「スピーカプラグ」の形にすると、市販の電力用コネクタが利用できる。具体的には、下記を使う。

  1. ゴムプラグ&コネクタ。接地3P引掛防水で容量は250V20A。松下電工のWF8420K、WA5429Kなど。
  2. 2スケ以上のキャブタイヤケーブル。仕上がり外径について、プラグ、コネクタと適合するものを選ぶ。これはスピーカケーブルとして使う。
  3. コネクタの内部に接続するためのスズメッキ圧着端子。サイズをよく確認して選ぶ。

この実施例を示す。左右対称なので片側のみ図示した。

spsw

プラグ式スピーカセレクタの実施例 2スピーカ1アンプの場合

このシステムだとセレクタのような瞬時切り替えは出来ないが、10秒以内で切り替えが出来、アンプ側がショートする心配もなく安全である。
接地3Pコネクタは4極あるので2極ずつパラに使い、それぞれのスピーカにオスプラグを付けて、アンプからメスコネクタを持ってくる形がよい。この方法は接触抵抗を下げる点でも有意だ(ショートを防ぐため、必ずアンプ側をメスにする)。1個のコネクタでLR両方の切り替えも出来るが、プラグがアンプの裏に隠れてしまうため使い勝手が悪い。

プラグ&コネクタは必ずJIS規格に準拠した国産製品を使う。そうすることで接続の確実性、信頼性が保証される※。接地3Pの形状は誤って100Vに差し込むこともないし、ラバー付きなので外した方を床に落下させるような扱いをしても安心である。
マニアが気にするファクター、つまりコンタクトやメッキの材質、導線の純度などは、すべて忘れてもらっていい。ただ、このプラグ自身決して安い物ではなく、図の構成を実現するため3SET揃えると8千円くらいの投資になってしまう。頻繁に切り替えないのであれば、やはりSP直結がよいと言える。
プロ市場にはスピコン、カムロックなどの商品があり、サウンドハウスなどから入手すれば価格も高くない。これらも含め使いやすいものを選べばよいだろう。

※ JIS C8303によると、接触抵抗は50mohm以下の保証規定があり、パラで使うことで25mohm以下、コンタクトオイルの併用で実質10mohm以下にでき、耐久性も規格で保証され抜群に高い。マニア向けに作られた高額な商品の多くはガラクタで、ホームセンターで売られている安い商品に劣る。

 

<参考購入先>
圧着端子関連商品一覧
スピコンケーブルコネクター