AVアンプ(AVレシーバー)の選び方~これからはスリム&薄型&省電力

 5.1ch用のスピーカセットはコストを削った手抜き商品ばかりでロクなものがない。3万円程度のAVアンプにこのような手抜きSPを組み合わせてみても満足いくシステムができるはずがない。

 どんなアンプを選べば満足いくシステムが作れるのか。今回はAVアンプ(AVレシーバー)の選び方~これからはスリム&薄型&省電力をご紹介したい。

 

アンプの出力は小さいほど良い

 AVアンプを見渡すとバカでかい商品が多い。サイズ(高さ)が昔から変わっていない。100W/chを超える出力はどんな負荷を想定しているのか不明。それに、アンプは出力が大きいものほど音が悪い傾向がある[1]

 ここは設置しやすいスリム&小出力なアンプに高能率SRスピーカーを組み合わせるのがベスト。

 このようなコンセプトの商品にヤマハRX-Sシリーズがある。作りも手抜きがなく私などが見ても満足行く仕上りになっている。メーカもRX-Sシリーズのような小型の商品を少数投入して市場の反応を伺っているようなので、それを応援したい。

 

「目立たない」ものを選ぶ

 ホームシアターでは鑑賞中に画面以外のものが見える必要はない。目立つとかえって鑑賞の邪魔になるので、スピーカーやアンプなどの機器類には、目立たないことが求められる。

 そのため表示部の明るさの調整機能は必須で、完全消灯できるものがベスト。パネルの色は「黒」以外ありえない。

 シルバーやシャンパンゴールドの筐体や、表示部が目立つ商品は避けたい。

 

HDMI CEC(連動機能)について

 最近は周辺機器をHDMIのケーブルをつなぐだけで連動するようになった。テレビとAVアンプをHDMIケーブルで繋いでこの機能を有効に設定しておくと、テレビをつければAVアンプもつく。

 大変便利な機能だが、ここがいまだ、確実とは言えない部分。同じメーカー間は問題ないが、異なるメーカー間では繋いでみるまでわからない。

 

電源投入時の「カチ」音について

 ほとんどのアンプはポップアップノイズ防止のためミュート機能が付いている。これは電源を投入したときに聞こえるが、機種によってかなり目立つものがある。電源を入れるたびに大きな音が響くものは、それが気になる場合がある。現物などで確認しておいた方がよい。

 

消費電力について

 多チャンネルのAVアンプでは省電力が課題になる。デジタルアンプ(Class Dアンプ)はこれが最も少なく、普段のテレビ視聴で常に電源が入っても消費電力がほとんど気にならない。電源を入れてから音が出るまでの時間も短い。

 AVアンプはデジタルアンプを第一に考えたい。

※:パイオニア VSX-S500は無音時23.8W。ボリウムをあげていってもほとんど変わらない。これに対し半導体アンプではボリウムに比例して消費電力がアップする。

 

結論~スリムなデジタルアンプがベスト

 2018年の候補は次の通り。

候補1:ONKYOのTX-Lシリーズ

 デジタルアンプ(Class Dアンプ)の候補。中身はパイオニアのVSXシリーズとほとんど同じ。筐体が黒のONKYO製がお勧め。ほとんどのメニューを画面上で操作できる。スピーカー端子がバネ式。作りがややチープ。パッシブウーファーを駆動できる点がユニーク。

候補2:ヤマハRX-Sシリーズ

 半導体アンプの候補。小出力&スリムで数少ない製品の一つ。RX-S601(2015年発売)からジッター対策が盛り込まれた。物の作りは一定のレベルを満たしている。

※:時間軸のゆらぎによるデジタル固有の音質劣化要因。

 

実例

 ヤマハRX-S600。サイズは43.5×11.1cm。定格出力は60W/ch(6Ω)。

 リモコンは複雑怪奇でわかりにくい。

 電源ONしてから音が出るまで6秒。その間カチカチいろんな音が出て若干目立つ。

 

DSC00175 RX-S600の裏面。沢山のコネクタや端子類が無理なく配置されている。高さ11cmは合理的なAVアンプの一つの解といえる。

 端子はすべて、コンタクトオイル(Rational003)を塗り、防塵キャップと養生用テープで処置。これで新品のコンディションを製品寿命まで維持できる。

 

 

 

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