電線・塩ビホースの劣化防止とねずみやペットによる咬害対策

 ホームセンターで売られている散水ホースを屋外に放置すると、数年でホースに亀裂が入ったり、樹脂部品が破損(レバー部分が多い)して買い替えになる。散水用品は物干しグッズ同様、数年で壊れて買い替え需要を喚起する作りのようだ。その他、ウサギなどのペットを飼っている場合、電線やホースをかじられることがある。

 今回は屋外のビニールホースを紫外線から保護して長持ちさせる方法と、動物の咬害対策をご紹介する。

 

紫外線で劣化したホースの例

紫外線で劣化した散水ホースの例 紫外線で劣化した散水ホースの例。新品(上)と、屋外に置いたもの(下)。退色と亀裂が見られる。

 

 

紫外線対策の例

 ホースが劣化する要因は紫外線なので、カバーを被せると長持ちする。この用途に手ごろなカバーに、コルゲートチューブとエアコン用のドレンチューブがある。ホースの劣化対策は、この2種類のチューブを使う。

コルゲートチューブはスリットが入っているので後から被せることができる。入れ方にコツがあり、下の動画を参考にしてほしい。材質がPPなので耐候性はやや劣る。

 エアコンのドレンホースには耐候グレードがある。スリットがなく水が入ると抜けないのでU字型になる使い方は避ける必要がある。

 

コルゲートチューブを被せた散水ホース 内径9mmのホースにエアコン用のドレンホースを被せた様子

 写真1枚目は散水用に設置したホースにコルゲートチューブを付けたところ。端部を耐候グレードのインシュロックで縛る。写真2枚目はドレンホースの施工例。周囲の色に合わせると違和感のない仕上がりにできる。

 

 チューブの入れ方はこの動画を参考。先端を送るようにして嵌めるのがコツ。摩擦で入れにくい場合はサラダオイルを薄く塗るとよい。チューブはスリットと反対側に曲げると開くので、残りはこの方法で入れていく。

 


 

動物の咬害対策

 咬害対策のための防鼠テープが市販されているが、高価で沢山使うことができない。そこで簡単に、安く対策できる方法を紹介したい。

 我が家ではうさぎに電線をかじられてしまう問題があり、いろいろ試した結果、不乾性パテ(ネオシールB-3)とラー油を混ぜて作った咬害防止パテが有効だった。これを電線に直接塗るか、コルゲートチューブの溝に塗り込む。

 

ウサギにかじられたホースの例 ウサギ(ペット)にかじられたホース。電線など口に入る太さのチューブは、かじられてしまうことが多い。

 ねずみに電線をかじられると電源が落ちたり、最悪火事に発展する危険がある。

 

 

咬害防止パテのレシピ(2015/5/10)

 不乾性パテ(ネオシールB-3)に灯油(ペイント薄め液)、ラー油、一味唐辛子などを混ぜる。

 不乾性パテ:灯油:ラー油:一味唐辛子=10:10:1:1(重量比)

 咬害防止の有効成分(ラー油、一味唐辛子)の必要量は動物によって違うと考えられ、動物ごとの適量はまだはっきり掴めていない。効果を見ながら量を調整できるのが自作のメリット。

 

咬害防止パテを作っているところ  咬害防止パテを作っているところ。材料を計量して放り込んだら一晩待ってよくかき混ぜて完成。灯油の量で粘度調整できる。

 唐辛子の成分は油に溶けるため、粉末で混入しても不乾性パテの油分や灯油にじわじわ溶け出し、これが咬害防止に効果を発揮する。

 

咬害防止パテを塗りこんだコルゲートチューブ 咬害防止パテをコルゲートチューブの溝に塗り込んだ様子。成分が耐候性の高いパテに練りこまれているため、屋外の日光の直射や風雨に長期間耐える。

 材料費は防鼠コルゲート管の1/3以下。屋内や天井裏ならコルゲート管を省略して直接塗ってしまってよい。

 

 見た目を重視する場所ではさらに塗装するとよい。ここはジックリッチ(亜鉛めっき)塗料がお勧め。元々屋外防錆用に作られた塗料だが、紫外線を反射する性質を利用してプラスチックの耐候性向上にも役立つ[1]

 

うさぎ 我が家の電線をかじるペット。

 動物が電線をかじる様子をよく見ていると、いきなりではなく、匂いを嗅ぎ、次にちょっと舐める。ここで諦めさせることができれば、咬害防止は成功だ。

 

 

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