クルマのボディカラー(車の色)の選び方

 クルマのカタログの最初の方には、外国の道路や街並み、モダンな建物や夕焼けなどを背景に撮った綺麗な写真が並ぶ。

 でも実際にそのクルマが走るのは、日本の公道。置かれる場所は、自宅の玄関付近か駐車場になる。そこへその色を置いたとき、写真のイメージ通りになるとは限らない。

 カタログの写真を参考に「これ綺麗ね」「カッコイイ」と思って同じ色にすると、浮いてしまうことがある。「別の色を選んだ方が良かった」と感じたり、景観保全に厳しい高級住宅街では「景観が台無しになった」としてクレームがくるかもしれない。

 一方で、クルマはライフスタイルを演出するアイテムでもある。

 例えば、女の子がピンクの小型車を選ぶと、可愛らしく見せることが出来る。自分のライフスタイルやポリシーに合った色を選べば、それをより効果的にアピールすることが可能だ。

 今回はそんなことも踏まえ、クルマの色の選び方をご紹介する。

 

色の性格

 色には彩度(鮮やかさ)と明度(明るさ)の2つの軸がある。基本的に、彩度が高いほど個性を主張し、明度は高級感に影響する。以下色別にご説明する。

 

ホワイト系(白、パール)

 最も無難、無個性な色。リセールバリューを気にする人を中心に選ばれている。「大衆色」といえる。

 レクサスやBMWなどの高級車でこの色を選ぶと、庶民が無理して買ったような印象を与えるかもしれない。

 白が選ばれる裏には、売るときの下取りを気にする心理がある。塗装の品質があまり良くなかった時代、白が一番塗料が硬くて(削れにくく)、劣化が少ない(退色しない)ことで下取りが良かった。今もこの慣行が続いている。

 

濃色系(黒、ダークグリーン、ダークブルー、ダークブラウン)

 彩色に関係なく明度の低い(黒に近い)クルマをいう。高級感を演出できることから、高級車で選ばれる。

 磨けば最も綺麗に見える色だが、最も汚れ(主に粒子の付着)が目立つ色でもある。綺麗な状態と汚れた状態との落差が大きい。

 

 濃色を綺麗に維持するのは大変。ピカピカにしても青空駐車では僅か2日で埃がついて汚くなってしまう。

 濃色車をつねに綺麗な状態で乗れるのは、クルマ全体を囲えるガレージを持つ人に限られる。

 

 

グレー、シルバー

 無彩色で白と黒の中間に位置する。汚れの色と近く汚れが目立たないことから青空駐車に向いている。

 メタリック塗装されたものは高級感もあり、大衆車から高級車まで幅広く適合する。

 どこに置いても違和感がなく、どのようなデザインの住宅の外観にもマッチする。

 

 グレーやシルバーは洗車してもあまり綺麗になった実感がない。

 最初はよく洗車していたが、最後は1年に1回になった。

 

 

有彩色(赤、黄色、青、緑、水色、ピンク・・)

 何らかの色の付いたクルマをいう。色それぞれの個性を主張する。

 彩度(鮮やかさ)によって、やや落ち着いたパステルカラーから、色鮮やかな原色系まである。

 原色系は強い個性を放つ。どこに置いても目立ち、景観に影響を与える。色の個性を利用して、ライスタイルやポリシーの演出に使える。

 アグレッシブなイメージの強い赤は、スポーツカーによく似合う。ピンクのクラウンを社用車にして、企業イメージの演出に成功した事例もある。

 ピンクやパステルカラーの小型車は、女の子を可愛らしく見せる。オレンジ系は茶系の外壁の家によく合う。

 原色系の黄色、青、水色は、スポーツやイベントに好適な色。個人や自家用で使う場合は難しい色になる。

 個性的な色は需要が少ないので、売るときに安くなってしまう場合があることも覚えておきたい。

 

※:景観の調和は色以外にもスタイルが関係する。1989年のBG型ファミリア3ドアHBは優れたヨーロピアンデザインだった。パリの街中で本車見かけたとき、古風な建物が立ち並ぶパリの景観に見事に溶け込んでいた。

 


 

お勧めの色

 手入れが面倒な人は、グレーやシルバーを選ぶのが正解。特に青空駐車の人にお勧め。

 リセールバリューを重視する人は、大衆色の白。

 全閉できるガレージを持つ人は、濃色系が候補になる。

 個性を主張したい人は有彩色。頭髪、服装、アクセサリなど合わせると、相乗効果が得られる。

 

 

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