スーパーの魚売り場でお馴染みの「さかな さかな さかな~」というBGMがブレイクした。CDを買って自宅で聞いた人は、普段スーパーで聞く音との違いに意外な印象を受けたはずだ。
我が家では、家族がミーハーに漏れずお魚天国を購入してきた。早速我が家のハイファイ・オーディオシステムで聞いたところ、本当にこれがおさかな魚天国?と思えるくらい印象が違う。
私たちが普段慣れ親しんでいる「おさかな天国」は、売場の過酷な再生ですり切れたテープと安物のラジカセの組み合わせから聞こえてくる音だ。自宅のハイファイ・オーディオシステムの再生音は、そこからかけ離れている。
それはまるで、アレンジが変わってしまったかのようだ。
実は、同じ体験が過去にもあった。それは「宇宙戦艦ヤマト」、「およげたい焼きくん」の音。これらのレコードを自宅のステレオセットで聴くと、TVのスピーカや、たい焼きの店先から聞こえてくる音とはイメージが全然違ってガッカリしたのを覚えている。
具体的には次の違いがある。
・主旋律の音が違う(自宅で聞きたかった「あの音」が聞こえてこない)
・聞こえなかった高音の旋律がやけに目立つ(宇宙戦艦ヤマトではこのせいで雰囲気が台無しに・・)
・声が違って聞こえる
この違いは、おそらく再生機器の性能の違いから来るものだが、別のソースがあるのではないか(宇宙戦艦ヤマトのTVはレコードと録音の違う曲を流している?)と疑っていた。
私はこれらの経験から、音楽の感動と、音質とは、必ずしも関係しないということを学んだ。
およげたい焼きくんは、ラジカセとスリ切れたカセットテープから出てくる音が一番だと今でも思う。
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