自分が高校生の時、おかずがリンゴだけの日があった。恥ずかしくて隠して食べたのを思い出す。弁当作りは、誰にとっても大変な仕事だ。手抜きしたくなる気持ちもわかる。創造の館流、朝10分で作れる方法をご紹介したい。
おかずをどうやって作るか
毎朝、お弁当のおかずを作る。一見愛情あふれる行為だが、作りたての温かいものを持たせるのはNG。夏は2時間で雑菌が繁殖し、昼頃には腐りかけている。
前日夕食の残りを入れるのも感心しない。同じ栄養が重なるし、同じものが続くので入れても食いが悪い。
最近はお弁当のおかずに使える冷凍食品が豊富にある。売り場に行くと、そのスペースの広さに驚く。家庭用冷蔵庫の冷凍スペースが広くなったのは、弁当向けの食材が豊富になったせいかもしれない。
お弁当のおかずは、この冷凍食材をメインに使う。
お弁当の例
おかずは冷凍食材(揚げ物3点、カップ入総菜1点、冷凍ブロッコリー1点)、千切りキャベツ、ミニトマト2個。
ご飯には岩塩ふりかけ+海苔載せ。
冷凍食材3点とカップ入り総菜だけが毎日入れ替わる。毎朝作るのは千切りキャベツだけ。 キャベツの代わりにレタスを使う場合があるが、キャベツにくらべると痛みが早い。夏はスライスしたタマネギを混ぜると長持ちしやすいようだ。
ご飯には何か乗せないと食べにくい。ここはカルシウムが取れるものがいい。候補は海苔、塩昆布、鮭フレーク、乾燥しらす(小女子)。
乾燥しらすは鰹節、醤油、酒、砂糖などをテキトーに混ぜて炒めておくと、作り置きできる。
弁当箱がこのように1層の場合は、ご飯を両側に寄せて中心に冷凍食品を入れる。おかずの温度ムラを防いで美味しく食べられる工夫。
食事内容の基本は主食、主菜、副菜。上の例はこれをカバーするが、「彩り」も大事な要素。トマトを入れるのは、お弁当に彩りを与える工夫。
おかずのローテーション
毎日似たようなおかずだと飽きてしまう。そこで、冷凍食材3種類を1袋にまとめたジップロック(L)を3袋用意してローテーションする。カップ総菜と冷凍ブロッコリーは共通で1袋とする。
なぜジップロックに入れるのか。冷凍庫は乾燥するので、袋が開いたままだと乾燥してパサパサになってしまう。
中途半端な閉じ方もダメ。空気が出入りしないよう、完全に密封する必要がある。
冷凍庫には立てて入れる。これで小さな冷凍庫でも4つのジップロックを運用できる。
ドレッシング
うちの子供は生野菜が苦手なので、ドレッシングを付けている。こちらも装の小袋ドレッシングアソートを何種類か用意してローテーションする。
衛生管理
お弁当を作るときは事前によく手を洗うと共に、ミニトングを使うなどして食材を素手で触らないようにする(箸では冷凍食材がうまくつかめない)。また、ドレッシングのたぐいは外に付ける。
冷凍食材をわざわざ解凍して入れるのはNG。食材の品質を昼まで持たせるために、冷凍のままいれるのがベストだ。
冷凍食材の持ちは季節によって違う。夏はご飯が冷えてから冷凍食材や野菜を入れる形がよい。
メニューのメンテナンス
残した食材があったら、なぜ残したのか理由を聞いてメニューを見直していく。食べないものを入れてもしょうがない。フィードバックを元に改良を積み重ねていくことが大事だ。
<参考購入先>
弁当箱 ゴムパッキンがついていて密封できるものがいいです
ランチバック
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