酒を抜いたみりんと つゆの素で そば屋のそばつゆを作る

つゆのもとにみりんを追加すると、お店で出されるようなそばつゆが出来る。そこで邪魔になるのが、みりんに含まれる酒。これを飛ばす方法をご紹介する。

 

方法(レシピ)

 みりんに等量の水を追加して中火で沸騰を15分~20分維持する。蓋はしない。時間は、足した水が蒸発して無くなるまで。

みりんの酒抜きをしている様子

 臭いや味をチェックし、不十分なら水を追加して追加加熱する。問題なければ常温まで冷ましてペットボトルなどに入れ、冷蔵庫に保管する。

 水を加えずに沸騰させると煮詰まってしまい、みりんが結晶化する。必ず水を足して、その水が蒸発するまで沸騰させる形にする。

 必ず冷蔵庫で保存する。常温だとカビが水面に出来る。

 

実験

 どのくらい沸騰させればよいのか、実験してみた。鍋にみりんを200cc入れて加熱し、沸騰させたら弱火にして時間を測る。

みりんとなべ

 

酒が抜けていないことは、鼻を近づければわかる。実験では、10分で大方抜けた。意外に時間がかかる。

みりんを沸騰させている様子

 

完成した酒無しみりん。ペットボトルなどに入れて「常温で保管」する。味は、ハチミツのよう。

出来上がった酒抜きのみりん

 

 

注意

 電子レンジでみりんだけ加熱すると、アルコールに引火して爆発する。一度これをやってびっくりした。水で薄めればレンジ加熱できるが、時間がかかる。

 みりんだけで沸騰させると写真のように結晶化する。糖分が高いので腐ることはない。これは常温で保管できる。

結晶化したみりん

 

 

そばつゆのレシピ

とりあえず、次を基本としたい。

つゆのもと(2倍濃縮):水:酒無しみりん=5:5:2(容積比)+砂糖

つゆのもと(3倍濃縮):水:酒無しみりん=10:15:5(容積比)+砂糖

砂糖はお好みで。

時間に余裕があれば上記の混合物をなべに入れて一度沸騰させる。つゆのもとの味がまろやかになってさらに美味しくなる。

そばつゆを作っている様子

 

 

みりんの代わりにハチミツを使う

 酒抜きしたみりんの味が「ハチミツ」に近い。なら、それを使ったらいいじゃん、というのが今回の実験。

 つゆのもと(2倍濃縮):水:ハチミツを、1:1:0.05 (容積比)の割合で混合。

そばつゆにハチミツを加えている様子

 はたしてその味は・・

 これはこれで、いけないことはないが、やっぱりちょっと違う。そばつゆは、やはりみりんがいいと思う。

 そばつゆのあの風味は、やはり、みりんの甘みと、わずかに残った酒によるものが大きいのだろう。

 

<参考購入先>
みりん

<参考文献>
1.料理に使うアルコール、本当に全部飛ぶのか?