ナメクジを退治する薬剤(誘引殺虫剤)を長持ちさせる方法

 ナメクジの誘引殺虫剤が売られているが、ばら撒きやスプレーは雨で流失し、ビールも腐敗や後始末が問題となって続けることが難しい。ナメクジ退治は薬剤が長期持続できないと効果がない。そこで、この問題を改善できる方策を考えた。

 

薬剤にカバーを組み合わせる

 用意するものは誘引殺虫剤と、お皿2種類(とんすいと小皿)。小皿はとんすいより小さいものを選ぶ。

ナメトックスと、とんすい、小皿 とんすいを裏返した様子

 小皿に誘引殺虫剤(ペレット)を入れて写真のようにとんすいを裏返しに被せておく。とんすいは雨による流失を防ぐカバー。とんすいの隙間からナメクジが侵入して餌を食べるしくみ。

 このシステムのメリットは屋外の風雨に耐えるので置き場所を選ばず、しかも長期間効果が持続する点にある。使う薬剤も少量で済む。

 

実際の効果

 成果はすぐ確認できる。黒い干物のようなものは死んで干からびたナメクジ。成果が明確に確認できて死骸が誘引効果に悪影響を及ぼすことがない。乾燥ペレットでもナメクジは寄ってきて食べるので、エサ持ちもよい。

小皿の上で干からびたナメクジ1 小皿の上で干からびたナメクジ2

 2枚目の写真は地面の上で大雨と台風を経験したものだが中身は異常ない。黒い小さな粒はダンゴムシの糞。ダンゴムシがいるとナメクジよりダンゴムシで餌を消費される。

 

メンテナンス

 このシステムのメンテナンスは、時々様子を見て死骸が増えたりエサが痛んでいたら洗って餌を入れ替える。最初は数週間ごと、最終的には半年くらいほったらかしでいいかもしれない。庭に数箇所設置し、ナメクジが獲れなくなったら場所を移動させる。古いエサはナメクジの食いも良くないようだ。釣りと同じようにエサは鮮度が大切。

 

益虫を大切にする

 家の周りにはナメクジの他、ムカデ、クモ、ゲジゲジ、ハサミムシ、ダンゴムシ、蜂がいる。これらは不快に思われがちだが我が家では大目に見ている。彼らは無害、もしくは私たちの役に立つ「益虫」。彼らのおかげか、家にはゴキブリがいない。ゴキブリを敵にするならその天敵を排除しないことも大切だ。

 

就寝中ムカデが顔に乗ったら・・

 ムカデは嫌われものだが、こちらが手を出さない限り相手は何もしない。

 寝ているときムカデが顔に乗ってきた場合どうするか?このとき驚いて動いたり、手で払いのけようとすると噛まれることがある。そのまま動かずに顔の上を通り過ぎるのを待って、柄の長いトングなどで挟み外に出ていただくのが正しい対処法だ。

 

<参考購入先>
ナメクジ誘引殺虫剤
とんすい 沢山使う場合はまとめ買いがオトクです

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