バナナプラグはどれがよいか

アンプのSP端子は圧着端子で接続できるのがベストだが、通常はバナナと裸電線しか使えない物が多い。こちらで述べたように、裸電線のネジ止めは不安定だから出来れば避けた方がよい。しかし、ターミナルの形状よって圧着端子が使えない場合があり、この場合は他の方法を含めた検討が必要になる。これをYES,NO形式で次に示す。

  1. 丸形、Y形圧着端子が使えるか  YES=ベストです NO=2へ
  2. ナットが金属製か※  YES=棒形圧着端子を使うか、素線をハンダ上げする NO=3へ
  3. バナナが使えるか  YES=以下の記事を参照 NO=素線がメッキされたケーブルを使う。

 ※ナットが金属製の場合、締め付けトルクが稼げるので棒形圧着端子や、ハンダ上げした素線の締め付けが出来る。ナットの外側プラスチックでも電線に当たる部分が金属になっていれば「金属」としてよい。

banana1市販のバナナプラグの形状はRCA同様マチマチで、電流容量や接触抵抗について不明なものがほとんど、高価な割に粗悪な商品もかなりある。

そもそもバナナは計測器に信号を繋ぐための簡易接続用で簡単に抜けてしまう。こういうプラグを大電流と低接触抵抗が求められるSPターミナルに使うこと自体が適当といえないものだ。

 

バナナプラグ選定のポイントは以下の通り。

  • 電線のハンダ付けが可能である
    バナナを使う場合は電線をねじ止めせず、必ず半田付しなければならない。バナナに電線をネジ止めしていたのでは、バナナを使う意味がない。
  • 出来ればツイン
    バナナは単体のもの(シングル)と、1対を一体形にした(ツイン)の2種類がある。ツインの方が相対位置が拘束される分安定して取付できる。ターミナルの間隔が約19mmであればツインに対応している。
  • 本体がプラスチック製である
    ハウジングの材料はプラスチック、金属(写真で一番左)、両者混在があるが、オールプラスチックで出来る限り軽量なものがよい。金属製や大型の物はその重みでターミナルにストレスをかけるし、金属が露出しているとショートの危険がある。
  • コンタクトがベリリウム銅で出来ている
    ベリリウム銅は耐疲労性と導電性に優れたバネ合金で、バナナのコンタクトには理想的な材料である。
  • コンタクトがバナナ形でないものは要注意
    バナナの中には薄板を風車のように成型してスプリングを形成したもの(写真 左から2つ)や、様々な特殊形状がある。スプリング付きはSP端子との接触抵抗は減らせてもスプリングと本体との間に新たな接点ができ、この部分の作りが問題になる。
    バナナはIEC規格にパスし、電流容量が明確になっていることが最低条件である。世間には「オーディオ専用」と称する特殊バナナがあるが、そのほとんどがガラクタだ。規格に準拠してもエッジ処理がいいかげんで、抜差しによってターミナルをキズつけてしまうものはダメだ。

banana2 左は上の写真で示したツインバナナのボルトを抜いて、電線を通し直接ハンダ付けしたもの。プラグが軽量化し、ハンダ付けによって接点の接触抵抗をゼロにできる。

<参考>
スペックが明確で信頼性のあるバナナプラグは下記から入手できる。1010-I-シリーズがお勧めだ。ベリリウム銅のスプリングリングが差し込むことで締まる構造。バナナにしては低い接触抵抗を実現し、36Aとスピコン並の電流容量を有する。

ネット通販TOKIWA ELENET.JP

 

 

<関連商品>
バナナプラグ一覧 能書きばかりで電流容量が不明なものは避けるべきです