車のタイヤ交換はどこがいいか

 「新車装着タイヤは市販品に比べ品質が低い」これはたびたび経験したことなので、おそらく事実だ。4年すぎるとひび割れが目立つようになり、異音が出始める場合もある。 市販タイヤでこのような事は起こらない。どうやら新車タイヤは劣化防止剤などの添加物を減らしたコストダウン品のようだ。

 我が家のFITも4年が過ぎ、そろそろタイヤ交換を考える時期になってきた。そこで問題になるのは、タイヤ交換をどこでするかだ。まずは、これまで私が経験したトラブルをご紹介したい。

 

タイヤ交換で経験したトラブル

 

・ホイールナットが脱落

 カー用品店で交換したら、走行中にホイールナットが脱落したことがある。ここはナット締め付けのトルク管理などしておらず、エアーインパクトで「ダダダダ・・」で終わりだった(オートバックス某店)。

・タイヤを替えたらハンドルが振動

 時速110キロちょうどでハンドルが左右に振動する・・・この種の問題はタイヤ交換した後で最も良く経験する。通常はバランスの再修正で収まるが、こちらは再確認のため時間とガソリンが無駄になる。こういう二度手間はお互い避けたいものだ。
 再バランスをお願いしたら、「制限速度を超えて走るんですか」と開き直るショップもあった(タイヤガーデン某店)。

・社外ホイールにしたらハンドルが振動

 社外ホイール(RAYS SPADA)を付けた時、再バランスでは振動が改善せず、ハブリングを入れて収まった。原因はセンターの出ないホイールをそのまま取り付けていたことだった(タイヤガーデン某店)。

・ブレーキを踏むとガタガタいう

 ブレーキフィールを改善するためショップが選んだ社外品に替えたら止まり際にガタガタいう。点検の機会にディーラーで外して見て驚いた。パットの裏に突起があり、そこを支点にシーソーのような動きをしてガタガタしていたのだ。この原因は、クルマと互換の無い商品を無理やり取り付けたことだった(コックピット某店)。

 

 専門店は、カー用品店と何が違うのか。思い浮かぶのは、タイヤに関するより詳しい知識と技術、施工品質ではないかと思う。しかし私の経験では、専門店でもやってはいけない作業をやり、本来付かないものを付けてしまう。長年同じ仕事を続けていると、初心を忘れ、手抜きをし始め、クレームが来ないのをいいことに不正がマンネリ化する。これはクルマに限らず、建築など他の業界でも見られる問題だ。

 

良いショップを見分けるチェックポイント

 お客様の信頼を裏切らない、期待を満足させる良心的なショップを見分けるにはどうしたらよいのか。私が導き出した答えは、次だ。

(1) ナットの締め付けにトルクレンチを使っている

 ホイールナットの締め付けトルクは強すぎても弱すぎてもダメ。適正値に管理した締め付けが必要なところだ。テキトーに手締めしたり、インパクトで「ダダダ・・」は論外。トルクレンチを使って、きちんと規定トルクで締めてくれるショップを選ぼう。

(2) 5gのおもりを活用している

 バランス修正が不十分だと、特定の速度でハンドルが左右に振動することが多い。バランス修正では設備(修正機)が重要になるが、私が調べた範囲では、専門店が所有する設備と、カー用品店が持つ設備には、大差ないようだった。
 カー用品店では、10g以下はゼロとみなし、終わりにしてしまう場合が多い。そのため修正ウエイトも最小10gしか持たないところが多かった。
 バランス修正の施工品質は、修正に使うおもりの最小値を聞けばわかる。5gと答えるショップなら合格といえる。
 交換したら出来るだけ早く、高速走行でハンドルが安定するか、チェックしてほしい。

(3) 社外ホイールは必ずハブリングとセットで売る

 いくらバランスを精密にとっても、ハブに装着したときセンターが出ていないと意味がない。純正ホイールはハブとセンターがぴったり合うよう作られているが、社外ホイールは要注意だ。テーパーナットだけではセンターが出ない場合がある。社外ホイールをハブリングなしにポン付するショップでホイールを買うのは避けた方がよいだろう。
 ハブリングを付けると確実にセンターが合うが、ハブリングが固着して取れなくなる場合がある。この場合、純正ホイールに戻せない。このようなリスクを嫌う人は、社外ホイールは考えない方が良い。

注:社外品でも特定車種専用ホイール(ディーラーオプションなど)の場合は、こういう問題は起こらないと考えられます。

(4) 空気圧をどうするか聞いてくる

 タイヤの特性は空気圧で大きく左右される。通常規定値で問題ないので「普通で」と答えればよい。軽量ホイールを買うと、その効果を錯覚させるため空気圧を高めにするショップがあるので注意したい。
 タイヤを替えると窒素ガスの充填を勧められることがある。窒素の方が良いのはわかるが、体感できるメリットがあるかといえば疑問だ。これは商売のネタを業者が増やしただけ、迷わず辞退しよう。

 

タイヤを安く買う方法

 最近はアマゾンなどネットでタイヤを買えるようになり、取付だけショップにお願いする人が増えた。工賃は通常の2倍かかるが、それを加味してもショップで買うより圧倒的に安い場合が多い。元々工賃の半分はタイヤ代金に含まれているから、迷惑代を余計に取られるわけではない。

 取付けはカー用品店、ディーラーでやってもらえる。工賃は古タイヤの処分費を含め4本で1万円~1.2万円といったところ。
 現在、オートバックス、宇佐美、出光など7社がアマゾンと提携した取り付けサービスを展開している。買ったタイヤはこれら取付店舗に直送できるが、まずは自分の手元に置いて製造年月日や外観をチェックするのをお勧めしたい。問題があればこの時点で交換リクエストを出せる。
 安く売られているタイヤには何か事情がある場合がある。取付後に判明した不具合、たとえばクルマが勝手に左右どちらかに流れる「コニシティ」などの問題が起きた場合、再脱着の工賃までアマゾンは保障しないだろう。それでもレグノなど市価の高いタイヤの場合、装着後に返品交換して2回工賃が発生してもなお、通販で買った方が安くなる場合が多い。

 

アライメント修正は有効か

 20年以上前の話。雪道で滑ってタイヤを縁石にぶつけ、アライメントが狂ったことがある。ハンドルセンターが狂い、低μ路で簡単にスピンするようになった。購入したディーラー(マツダ)に持ち込んだら営業が近所を運転して「こんなもんじゃないの?」だった。

 そこで当時、まだ高価だった4輪アライメントテスターを持つ専門店に調整に出したことがある。私は元のように走れるようになれば十分だったが、効果は予想以上だった。中速から実感できるステアリングの安定感、センターからの滑らかな操舵感・・・新車のときよりいい。まるでクルマのグレードが1ランクも2ランクもアップしたように感じられた。
 その後、修正効果はクルマによって異なり、違いを体感できない場合もあることがわかってきた。僅か数ミリ、数度の修正でも、違いが出る場合は出る。工賃が1万円程度なら、やってみてソンはないサービスだ。

 

タイヤ専門店のメリットは何か

 先に書いた通り、消費者がこれらショップに期待するのはタイヤに関するより詳しい知識と技術、施工品質ではないかと思う。しかしこの点、カー用品も追いついてきている。そこで先日、近所のタイヤ館に行ってこういう質問をしてみた。

「カー用品店ではなく、お宅でタイヤを買うメリットは何ですか」

 すると、「センターフィット」と「お値打ちなアライメント修正」を挙げてきた。どちらも専門店に足を向かせるセールスポイントとしては弱い。サイトを見ても、「笑顔でお出迎え」「グリーンパスを作ります」「安心のアフターサービス」とか書いてある。一度タイヤ買ったら、タイヤについて販売店の助けが必要な用事は当面なくなるのが普通だ。アフターサービスといってもピンとこない。

 カー用品店ではなく、専門店でタイヤを買うメリットは何か?ほとんどの消費者にとってタイヤはできるだけ安く上げたい消耗品に過ぎない。ネットで安くタイヤを買われてしまう今、ここをしっかり考え、押さえたうえでサービスを展開しないと、タイヤ専門店の今後は厳しいかもしれない。

 

<参考購入先>
アマゾンのタイヤ 問題があれば返品交換できるので安心です
ホイール
ハブリング 社外ホイールで必須のパーツです

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