昔からソニーの製品は性能はよいが壊れやすいといわれる。私がソニー製品(ラジオ、ビデオデッキ、テレビ)を買った経験では確かに壊れやすかった。その様子から限界設計(耐久性に余裕をみない設計)をしていると思っていた。ところがある日「ソニータイマー」という言葉があることを知った。
ソニータイマー存在説
同じ物を何年も使われては儲からない。だから耐久性の低い部分を意図的に作る考え方は以前からある。しかしこのようなタイマーを精度良く作動させるのは難しい。
タイマーが保証期間内に作動した場合は、無償修理しなければならない。通常はこのようなリスクを避ける為、発動期間に余裕をみる。
一般メーカが作るタイマーの精度はあまり良くないため、発動時期もばらつく。2年で壊れる物もあれば5何年経っても壊れないものも出てくる。こういう場合、タイマーの存在が目立たず、気づかれることもない。
ソニーのように高い技術を持つメーカは、正確に作動するタイマーを作れる。この場合、発動時期のばらつきが小さく、保証が切れたくらいで多くが壊れる。結果的に目立ってしまい、「ソニータイマー」などという言葉が生まれたのではないか。
ちなみにソニーの製品が予定通り壊れたとき、「ソニータイマーが発動した」というそうだ。
私も昔から漠然と感じていたことだけに、「ソニータイマー」という言葉を聞くと「やっぱりそうだったのか」と妙に納得してしまう。
ソニータイマー不在説
ソニータイマーが存在しないとすれば、単に製品の耐用年数(設計寿命)が短い可能性が高い。
メーカー保証期間は1年が多い。しかしそれはあくまで保証期間。ユーザーはもっと長期の寿命を期待する。高いお金を出して買った製品が、わずか1~2年で壊れてしまっては困るのである。
結論
結局、ソニー製品が1~2年で壊れるのは、精度の良いタイマー(耐久性の低い部品)が意図的に仕込まれているか、製品の設計寿命が短いかの、いずれかであると考えている。
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