私が中学生の時、静岡県浜松市の高台中学にK君(姓名:かもはら)という同級生がいた。彼の家に遊びに行ったとき、アンモナイトの化石を見せてもらったことがある。それがなんと、タコのような軟体部の形が残るものだった。
外国土産というそれは、灰色の頁岩が綺麗に二つ割りされたオスメスのセットで、殻にある複雑な縫合線も確認できて、ニセモノには見えなかった。
その後、彼の家を訪ねたが、家主はすでに入れ替わっていた。私がアンモナイトの軟体部跡を見たのはそれが最初で、その後見たことがない。今でも探し続けている、幻の一品である。
<参考購入先>
アンモナイト 磨かれた装飾品は標本の価値がありません
<関連記事>
カンブリア紀の奇妙な生物 オパビニア
パイロクスマンガン石を求めて~田口鉱山の採集記
天然石(鉱物)の本当の美しさ、魅力はここにある
隠れた名品~シュタインハイルのPeakルーペ