電子レンジで蒸し調理は難しい、というより「出来ない」。スチームを当てても加熱で外に出る水分の方が多いため乾燥する。こうならない為には食材が加熱されないよう金属で覆い、中にスチームを入れないといけない。自作は難しいと諦めかけていたところ、この機能を完璧に備えた商品を見つけた。
シールド付きレンジ蒸し器の例
写真は曙産業 レンジでらくチン RE-279 。
食材にマイクロ波が当たらないよう全体をシールドしつつ、水だけを加熱蒸発可能。できた蒸気をシールドの中に導入する穴が開いている。
これにより、食材を高温&高密度の水蒸気で包み込むことができる。元々ゆでたまご用だが、他の蒸し調理にも応用できる。
調理例
ゆで卵(蒸しタマゴ)
まずは卵を調理してみる。レンジで卵を加熱すると、ほとんどの場合爆発する。はたしてどうだろう。冷蔵庫から取り出したばかりの卵(Mサイズ)を入れ、水を容器底の線まで入れて恐る恐る加熱する。
500W 7分+余熱5分。結果は上出来。殻も簡単に剥ける。再現性が高く、何度やっても同じ品質。まったく素晴らしい。
実際に必要な水は線の半分くらいだが、沸騰時間を安定させたいので線まで入れている。
余熱時間を長く過ぎると半熟を通り越して固まってしまう。すぐ皮を剥かない場合は水に放り込んでおくといい。
500W 6分+余熱15分で、あまりみかけない中心まで均一な半熟仕上げも可能。
500W 5分+余熱10~15分で、温泉たまごのできあがり。
このような調理ができるのは、保温性の高いシールド付き二重構造のカバーのおかげ。
野菜
煮崩れしやすいジャガイモだけ調理可能。厚み1cmくらいにカットしておくのがポイント。
ニンジンとジャガイモの混合物。山盛りに詰めて500W10分でOK。
煮込みと違って成分が外に出ないので、旨味が凝縮されている。
中華まん
井村屋の冷蔵品(一番ローコストな食材)は500W 8分。重量が10%増え、中心温度84℃[1]。完璧。
大きい商品の場合ではもう少し長く加熱しないと中心が冷たい。通常11分~12分くらいで十分。
まとめ
レンジの蒸し調理では、次のメリットがある。
・レンジで蒸し調理ができる(コンロを塞がない)。
・省エネ高効率(僅かな水を蒸発させるだけ)。
・野菜や中華まんの蒸し調理ができる。
・品質が安定している。
・使い勝手が良く片付けも簡単。
ゆで卵や温野菜が簡単に作れるうえ、圧力鍋を使った料理にジャガイモを添えることが容易。我が家では最も出番の多い道具になっている。
<参考購入先>
レンジでらくチン 大きいものが便利。4個用のRE-279を愛用してます。
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