スチームクリーナーの選び方

 スチームクリーナーは100℃前後の水蒸気を汚れ落としに使う機器。洗浄能力は横並び、最大吐出圧も3気圧(ボイラー式)が上限で横並びになっている。商品の違いはタンクの容量とスチームの持続時間だけと考えて良いようだ。連続噴射させていると徐々に上記の勢い(圧力)が弱まる。この持続時間が違いになり、消費電力が高いものほど持続時間が長いと考えられる。

 スチームクリーナーの掃除は、先端に短いノズル付けてコシコシやる形が基本になる。普通の掃除機のように長いノズルを付けると途中で蒸気が冷えて液化しやすく、お湯の擦り洗いと変わらなくなる。

 

 スチームクリーナーで有名なメーカーにスチームファースト(米)がある。「No.1」を連呼する正規代理店のサイトは怪しい商品サイトのようでマイナスの印象だ。購入者のレビューはアマゾンと楽天で見ることが出来る。外部レビューは販促目的のサイトばかりで参考にならない。
 スチームファースト(SF-275)の直販価格は2万円を切っており、1ドル122円とすると米アマゾンの販売価格(送料込$146)と大差ない。値段はかなり頑張っているが、アイリスに5千円を切る商品(後述)がありノズルをフルセット揃えても半額以下になる。アイリスに比べ消費電力が1.5倍大きいので、連続噴射の持続時間が1.5倍違うと考えられるが、ちょっと使うだけなら5千円のアイリスで十分間に合う。
 このクリーナーでないと落ちない汚れは常温で固くなる油くらい。利用頻度は思ったほど高くなく、一般家庭では年末に一回使う程度ではないだろうか。購入の際は金額に見合ったメリットがあるかどうか、よく考える必要がある。

 

実例

 DSC01275a 写真はスチームクリーナーSTM-304(アイリス) 。Max3気圧 1000W。アマゾンで5千円を切る商品。安いのでノズルをフルセット揃えた。作りはしっかりしており、これが5千円未満とは信じられない。

 スタンバイ3分以内で使用可能。出口温度105~110℃、付属ノズル先端で98℃前後のスチームが吐出される。下のランプは通電を示すもので温度低下を示すものではない。連続噴射していると徐々にスチームの勢いが衰え、通電ONになって復活する。その間、温度はほとんど変わらない。

 

 吸水キャップの安全弁は圧力式。水は300cc しか入らないが、無くなったら電源OFFしてレバーONで圧を抜けばすぐにキャップを外して吸水できる。
 水は付属のジョウゴを使って入れるが入りが遅いうえ50ccずつしか入らない。安全に配慮したのかもしれないがイライラさせる。3mmのキリで出口のバリを取ると少し早くなるが、改善を検討したい。

 

DSC01277a オプションの隙間ノズル。写真のようにブラシとスチームの出口が離れているのでブラシ部の温度は80℃前後まで落ちてしまう。出口を円形に囲む付属ノズルではほぼ100℃のスチームで洗浄できる。

 ブラシは熱で軟化するため力を入れると痛みやすい。力を入れず小刻みに擦り、その回数で落とすのが上手な掃除のポイントになる。超音波と組み合わせると最強の商品になりそうだ。超音波スチームクリーナー。そんな商品の登場が望まれる。

 

 本機にはエアコン掃除に使えるL型ノズルが付属する。本体の取っ手と前の出っ張りに紐を通して肩に掛けることで、エアコンのような高所の掃除も可能。

 スチームといっても所詮は水。高温にすることで水性の汚れは溶けるが、油汚れは柔らかくするだけ。最終的に汚れを落とすためには界面活性剤の力が必要で、洗剤との併用が必要不可欠。

 注意点は2つ、プラスチックの掃除と熱湯の噴出しがある。プラスチックはPP(ポリプロピレン)以外の「薄物」は変形の恐れがあるので避ける必要がある。
 すこし休止してONすると熱湯が出る。これはパイプの中の水蒸気が液化したため。上向きでONすると熱湯を被ることになるから注意したい。

 

DSC01273a

 新しい機器を買ったときの恒例儀式。全てのネジ込み部やシール部にRational003を塗布しておく。磨耗を減らして道具を長持ちさせることができる。操作が軽くなり使い勝手も向上する。

 

 

<参考購入先>
スチームクリーナー

LEDもそうですが、アイリスの家電は公称スペックよりやや良いものを作っている印象があります。