10年使ってわかった!システムキッチンの選び方

 新築を機に導入されるシステムキッチン。我が家ではいろいろなメーカーの商品を調査して、最終的にヤマハ製を選んだ(現在名はトクラス)。

 2018年で導入10年になる。システムキッチンを10年使ってみて、良かった点、問題に思った点などをご紹介したい。これからシステムキッチンを選ぶ人の参考になれば幸いだ。

 

構造、テーブルの素材

 対面キッチンが一般的な現代では、システムキッチンを選ぶ人がほとんどだと思う。高価なシステムキッチンを長持ちさせるためのポイントに耐水性がある。

 できるだけ長く使いたいと思ったら、オールステンレス製しかない。厨房で使われる業務用のほとんどがこれ。高価だが、導入すれば一生モノ。とはいえ業務用のデザインは一般家庭の室内に合わない。

 ナスラックが業務用と家庭用の中間の商品を展開しているので、一度見ておくことをお勧めする。

 

 我が家のシステムキッチン(ヤマハ ベリー06秋モデル)。

 パネルの色はいろいろ選べるが、ホワイト、ブラウン、ダークブラウンなどの一般的な色にしておく。

 

 実用上の問題にタオル掛けがある。シンクの下に引出しがあるタイプでは、タオルが引出し開閉の際邪魔になりやすい。仕方なくシンク下の引出し取っ手に付けている。

 引き出し正面板の高さが、掛けたタオルより長くないとこの問題が起こる(最近の商品はこの点改良されている)。

 

 人工大理石とはプラスチックのこと。デュポンコーリアンは硬くて音が出やすい。普通の不飽和ポリエステル系で十分。ステンレスと違って傷が目立たない。

 ビルトインのクッキングヒーターやシンクの排水周りなど、細い隙間は不乾性パテ(ネオシールB-3)で埋めておく。

 

 

 金属たわし厳禁。カウンターや排水口の表面に傷をつけると汚れが傷の中に入って雑菌が繁殖するようになる。

 傷を付けないように、傷が付いたら滑らかに補修するよう心がけることが、カウンターを長持ちさせるコツ。

 

 カウンターのサイズは255。シンクの両サイドに調理スペースがあるが、これでも狭い。

 もし右サイドのスペースがなかったら、ほとんど何もできないと思っていい。この場合、シンクの上に蓋をしてスペースを拡張できる仕組みが必要。

 ベリーのシンク幅は80cm近くあり無駄に大きい印象。食洗器があるならシンクは大きくなくていい。

 

 狭い調理台を有効に使うために、まな板に小さいものを選ぶ。写真のまな板は340×230(三洋化成 PSH-W)。

 まな板を2枚置けると置けないのとでは、調理のしやすさがかなり違う。

 

 

 

引出し

 ショールームでは引出しの底や裏側の見えないところをよく見る。

 

 引出しの内側。油や調味料などを入れる引出しの底板は耐水仕様でなければならない。100均のトレイや新聞紙も上手に併用したい。

 写真の引出しは耐水仕様で、側板との境界もピッチリ隙間なくできている。

 注意のシールが貼られている階段状の段は、上から油や醤油が漏れてきた際、ここで止まって被害の拡大を防ぐ役目がある。

 

 引出しのレール。重量物を何回も出し入れするレールの耐久性はとても重要。

 できれば引出しを外して、ローラーの軸受やレール板材などに太く厚手のしっかりしたものが付いていることをチェックしておきたい。

 重量物の引き出しと、小物用のキャビネット引出しのレールは違う構造になっている場合が多いので、両方ともチェックしておく。

 

 引出しを閉めると、スーッと静かに引き込むダンパー。見た目はいいが、引き出すときの最初が重く、価格が高い欠点がある。

 故障すれば、それなりに費用もかかる。頻繁に出し入れするところには無いほうがいいかもしれない。

 

 レールの端部に設けられた傾斜と、カウンター下端に見えるゴムクッション。ある程度閉めると重力で自然に閉じていき、音も小さい。

 このような機構があれば、ダンパーは必要ない。

 

 

 

水栓

 アルカリイオンだの浄水器だのついていない、シンプルなものがよい。余計なものが付いていると消耗品にお金がかかるうえ、故障の原因になりやすい。

 片手ハンドルのシンプルな水栓。ノズルの分解清掃も容易で、ずっと問題なく使えている。

 

 

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レンジフード

 対面キッチンでは騒音が問題になりやすいので、音を優先して選ぶ。これはショールームなどで実際に運転してみるしかない。

 ヤマハ(トクラス)のサイクロンフード。捕集率の高さ、静音性、手入れのしやすさなど文句なしの性能。

 クッキングヒーターと連動し使い勝手も良い(NECフォーマット富士工業コード赤外線信号38KHz)

 照明はLEDに換装して手元が大変明るくなった。周辺に貼られた汚染防止の板はアイカのセラール。

 

 問題は排気ダンパーの円形板の縁に油がついてくること。放っておくと油でダンパーがくっついて開かなくなり、故障の原因になる。

 毎日聞いていると音でわかる。写真は7年目にこれに気づいて清掃したときの様子。付着した油を割り箸でそぎ落とし、亜鉛メッキ塗料で塗装。

 

 

 

食器洗い乾燥機

 ビルトインの食洗器は是非付けたいアイテム。必ず深型を選ぶ。

 食洗器で問題になるのが「音」できるだけ静かなものを選んで欲しい。

 写真は松下の除菌ミスト付き。ミストの効果は実感ないが、夜間電力が使える4時間の予約タイマーが便利(6時間があると良いのだが)。

 10年使ううち故障したのは一度だけ(スイッチの接点不良)。

 

 使い勝手で気になっているのは包丁が説明書通りに置けないこと。いつも使っている包丁を持参してチェックしておきたい。

 

 食洗器の問題に清掃がある。問題は上蓋のパッキン(白い洗剤カス)と、本体ケース内。どちらも手が届かないので、基本的に汚れるに任せることになる。

 本体ケース内は暖かいことから、ゴキブリの巣になってしまう例もあるようだ。

 

 本体ケース内は普段全く見えないし、分解しないと清掃もできない。ここは運用で汚れないよう注意する。

 基本的には、無理に詰め込んで洗わないこと(上蓋の隙間から洗浄液が漏れる)、洗浄中に一時停止して扉を引き出さないこと(蓋に付いた水滴が垂れる)に注意する。

 

 

キッチン収納の課題と解決方法

 キッチンで使うものは沢山あり収納が課題になる。キッチンで使うものを全部キッチンに置こうとすると1部屋必要になり、それらを全部、カウンターと合わせてシステム収納にすると大変高額になる(下手をすると高級車1台分!)。

 そこで、普段使うものだけキッチンに置いて、他は別の場所に分散させる。これによりキッチンスペースがコンパクトになる。

 我が家では玄関収納に広いスペースを設けて大量のラックを設置したので、普段使わない大物(すし桶、製麺機、梅酒瓶、ホットプレートなど)はそちらに置いている。

 食器も沢山あるが、普段使わないものの方が多いはず。普段使わないもの(お客様用の食器やポット、器具など)は別の場所に設置した食器棚に入れた。

 

 

2人で台所に立つ場合の注意

 システムキッチンは基本的に一人で台所に立つ場合使いやすくできている。嫁と姑、おばあちゃんなど2人以上で立つ場合、とても使いづらくなる。

 このようになってしまう原因は、調理台の下に良く使う調理道具が収納されている為。立っている人が邪魔で欲しいものがすぐ取り出せないのだ。

 2人でキッチンに立つ場合は、調理台の下に調理道具を置かないレイアウトを検討してほしい。基本的に、調理台の反対側(背中側)に調理道具の収納がある形になっていればよい。

 

カップボード、ラック

 収納庫はメーカーのシステム品を使わず、汎用品のカップボードスチールラックで賄う。スチール製品は防錆加工しておくと長持ちする[1]

 

 市販のカップボードは大抵、ホワイト、ブラウン、ダークブラウン。システムキッチンのパネルをこれらの色にしておけば、汎用品と色を合わせて使うことが可能。

 カップボードの上は炊飯器、フードプロセッサー、ポット、トースターなどを置いて一杯になる。電子レンジは隣にスチールラックを置いて設置した。

 

 炊飯器を置く場所は蒸気で傷みやすいので、周辺が耐水加工してあるものを選ぶ。

 炊飯器は本来下に置くよう作られているが、使いにくいのでこの位置になった。大量の蒸気にさらされて10年問題なかった。

 本来の炊飯器の場所はブラウンに塗装した木箱を置き引き出しとして使っている。

 

 

米びつ

 米びつは必ず必要なものなので、どんな形のものをどこに置くのか、考えておくことが必要。

 ヤマハのシステムキッチンでは写真のようなものが付属してきたが一長一短ある。引出しのスペースをとられ、周辺に米粒が散乱しやすい。

 

 

ゴミのストック

 キッチン収納ではゴミの分別ストックが課題。結構スペースをとるのでよく考えておきたい。システムキッチンではこの点ほとんど考慮されていない(あってもロクなものがない)ので、米びつ同様、どんな形のものをどこに置くのか、最初に考えておくことが必要。

 我が家ではレンジラックをルミナスのスチールラック(幅60cm)で構成し、下の空間にダストボックスを設置した。

 写真はクードスリムペダル。大容量(33L)で使いやすい。壊れたらリピート買いを繰り返してもう10年以上使っている。その上の小型ポリバケツ(6.5L)は空き缶や瓶などを一時保管するためのもの。

  このスペースでクードスリムペダル(33L)×2+ポリバケツ(6.5L)×4で合計6分別に対応。

 

 勝手口の外に設置したストッカー(ラシェッド ベランダストッカー)。

 キッチンから出るゴミ全部をキッチンの中でストックせず、屋外に分散させてキッチンのゴミスペースを最小限にする。

 屋外ストッカーの色は壁と合わせることで目立たなくできる。写真のものは横から蓋を開けやすいようノブを追加してある。

 
 
 

 

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<参考文献>
トクラス https://www.toclas.co.jp/