壊れにくい傘の選び方~男性にも日傘を

 傘を買い替えるハメになってしまう原因の中に、強風による親骨の曲がりがある。金属の薄板をU字形に曲げて作られた骨は、一度曲がると元に戻らない。曲がった骨を直すための補修部品が市販されているが、最近はこれを使って直す人はほとんどいない。曲がったら破棄。傘は使い捨ての消耗品になったといえる。

 

選ぶときのポイント

 傘を選ぶとき、観察するポイントは次の4点。

傘の各部名称 出典:JUPA(日本洋傘進興協議会)

 1.親骨
 2.受骨
 3.上ろくろ
 4.だぼ
 

 

 

 「親骨」と「受骨」については骨の太さと本数が重要になる。受骨は金属製が望ましい。
 「上ろくろ」と締結する親骨の先端は金属製が望ましい。
 「だぼ」は金属製が望ましい。(2017/8 補足:最近では強風などでこの部分に過大な力がかからないよう、リンク機構の付いた傘を見かけるようになりました)。

 

 

壊れやすい傘の例

 親骨にグラスファイバーを使った商品は剛性が低く曲がりが大きい。これによりろくろとの接合部やだぼで壊れるケースが多い。

kasa1 kasa3

 写真は親骨の付根(ろくろとの締結部)がポッキリ折れてしまったグラスファイバーの傘(イオン取扱商品)。この傘は受け骨もグラスファイバーになっていて、風を受けると右の写真のように受け骨が風車のように横曲りして親骨の付根がねじれる。折れたのはこの「ねじり」が原因。

 開いた傘を床に押しつけ、こういう変形をする商品は壊れやすいので選んではならない。

 

丈夫な傘の例

kasa2 こちらもグラスファイバーだが、上ろくろと締結する親骨の先端が金属で補強されており、受骨は太い金属製。これだけ立派な作りの傘が980円で売られていた。

2017/8補足
 この傘は10年経った現在も壊れずに現役で活躍している。

 

 

耐風傘について

 最近では空気の逃げ道を作ることで過大な力がかからない構造にした「耐風傘」がある。中国製の安価な商品に注意して選べば丈夫な傘が手に入る。

 

男性にも日傘を

 太陽の直射エネルギーは1kW/m2。地上では路面からの照り返しもあり、夏場のアスファルト路面はまるで電気ストーブに囲まれているかのよう。空からの直射を軽減する手段としてこれまで「帽子」が使われてきたが、近年役不足になくなってきた。帽子はスーツ姿に合わない。スーツと合わせて使える遮熱アイテムに「日傘」がある。

※スーツ用の帽子をかぶると「サラリーマン」ではなく「紳士」に見えてしまう。

 

 2010年8月追記。遮熱用の日傘を買ってみた。写真はリーベンのひんやり傘。外側が銀色に塗られていて日射を遮る。雨の日も使える雨天兼用形。使ってみると、経験したことの無い快適さ。

 「男性に日傘はおかしい」そう思うかもしれないが、一度使うと手放せない。炎天下が快適に移動できる。「もっと早く使えばよかった」と思う。

 日傘を使うと意外なことに気づく。地面の方向が「熱い」のだ。

 

 日傘のメリットは大きい。炎天下を歩くサラリーマンにとってこれほど有難いアイテムはないはず。

 問題もある。雨は風の方向と一致するが、太陽光と風の方向が一致しない場合がある。この場合傘を風に向けるしかない。それに、男性が日傘をさすと気恥ずかしい人がいるという(私は全然なんともないのですが)。

 

傘の生地はポリエステルを選ぶ

 構造的に満足いくものが見つかったら、次に生地に注目する。傘の生地は厚手のポリエステルがいい。ナイロンや布は水に弱いので避けたほうが無難。

 

傘の取り違い対策をする

 傘を入手したら取違い対策をしておきたい。自分で選び抜いた傘を間違えて持っていかれるとショックだ。この事故はわかりやすい目印を付けておくことで防げる。

 ※私が吟味して選んだ傘を嫁さんに貸したところ、間違えてよく似た別物を持ち帰ってこられた経験がある。

 

<参考購入先>
耐風傘 安い中国製はダメです
リーベンの傘 信頼できる品質の傘メーカーです
ひんやり傘 オモテ面シルバー(太陽からの熱射を反射)、裏地黒(地面からの熱射吸収)が理想
傘の補修部品 今時珍しい補修部品