停滞する白物家電~目立たないデザインが新たな付加価値を生み出す!?

 売り場に並ぶテレビを見渡すと、どれも同じに見える。違いは「プライスタグの数字」だけ。「機能、性能が違う」というかもしれないが、消費者からみると「似たようなもの」。もはやプライスしか選択基準がなくなっている。

 今のテレビのデザインは「あるべき姿」とは離れているように思う。消費者がテレビから得られるメリットは、テレビに映し出される映像そのもの。とすると、映像以外のものは不要であり、テレビ本体はできるだけ目立たず、意識されない形が望ましい。

 

 例えば次のようなコンセプトはどうだろう。


テレビの枠は限りなくゼロ。色は黒。
テレビのスタンドは見えなくして映像だけが空間に浮かんでいるように見せる。スタンドは透明にするか、三角柱のミラーにする。
リモコンは廃止し、遠距離ゼスチャーで操作可能にする。リモコンなど使いにくいし、無くしてしまいそうだ。
画面と画面以外の筐体を分ける。情報は通信で行い電線を見せない。
テレビにいく電線はすべて支柱の中を通してスタンドの底から出すようにする。
電源ケーブルは透明のシースに入れる。


 

 電源ケーブルを透明シースに入れる話は「細かいこと」。しかしもし、スタンドと台が透明&ミラーでスタイリッシュなのに、黒いケーブルゾロ出しだったら消費者はどう思うだろうか。

 コンセプトの延長に存在する細部のこだわりは消費者の「製品への思い入れ」につながる。アップルはこれをやってファンのハートをガッチリ掴んでいる。

 「目立たない」ことが望ましい家電は結構ある。扇風機や暖房器具、エアコンがその代表。周囲と調和させ存在を意識させない。コモディティ化が進んだ今、「目立たない」ことが新しい付加価値を生み出すかもしれない。

 

 <参考商品>
LGのテレビ 国産テレビにない特徴を持ったメーカーです