FX相場の本質はなにか~どうしてこうも負けるのか

 私がFXを始めたのは2008年。当時FXは黎明期で今のように情報が溢れていませんでした。FXで4億円稼いだ主婦が話題になったのもこの頃です。

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 電話を使わなくてもパソコンから注文を出せる手軽さもあって、多くの人がFXを始めました。写真はそのときから使ってきたノートです。5年間、自らの経験を元に様々なアイデアを考え、検証を繰り返してきました。似たようなことをやっている人も多いと思います。

 ところが最近、こういった努力が無駄だということがわかってきました。

 

10万円はあっというまに無くなった (2013/12/8)
値動きはランダムだった! (2013/12/10)
GoldenTreeの戦略 (2013/12/11)
コイン投げのシミュレーション (2014/2/15)
人工知能の適用と未来予測 (2018/7/29)

 

<関連記事>
金のなる木は作れるか~FXと投資研究

 

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10万円はあっというまに無くなった (2013/12/8)

 

 FXを始める人の動機は、次のようなものだと思います。

・不労所得でお金持ちになりたい(主婦が4億稼いだのなら、自分にもできるはず?)
・お金のために働くのはいやだ。
・お金と時間が自由な生活をしたい。
・好きでもない仕事を続けて人生を無駄にしたくない。

多くの人がそんな夢や希望を抱いてFXを始めます。私もその一人でした。最初は、とりあえず10万円からスタートして様子見でした。しかし当時一般的だった1万通貨単位の取引においてこの資金は少なすぎます。10万円はあっという間になくなりました。

 

 FXを始めると大抵の人は次のようなことを経験します。

(1)裁量トレードでは勝てないことを悟る。負けず嫌いな人はここで大損してしまうでしょう。
(2)FX会社から提供されるツールを使ってロジックやストラテジーの組立にトライする。テストと試行に多くの時間を浪費するが、結局勝てません。
(3)ネットの情報を元に、次のような試行錯誤が始まります。

・ネットで成功している人のブログを参考する。
・他人の尻馬に乗ってみる。シグナル配信や選ぶだけの手法(Zuluが有名。私もやりました)。
・FX教本や情報商材を購入する。
・セミナーや教育プログラムを利用する。
・自動売買のソフトを買ってシステムトレードを始める。等々。

 

 この世界は9割が負け組みといわれるから、ほとんどの人が負けているに違いありません。それでも「何とかしたい」「今までも損を取り返したい」そんな気持ちで必死にネットを検索して答えを求めようとします。しかし現在はFXに関するさまざまな情報があふれていて、有益な情報を見分けることが困難です。

 

どうしてこうも負けるのか。 本当に機能する商材や手法は存在するのでしょうか。

 

 

その答えは次の点にありました。

 


 

値動きはランダムだった! (2013/12/10)

 

 為替相場のチャートをFFT(フーリエ変換=周波数分析)にかけたら何が見えるでしょうか。このことは以前から興味がありました。FFT分析で特定周期の波が見出せれば、それに注目するだけで確実に利益が得られます。たとえば20日周期の波が存在するなら、そのゴールデンクロスで取引すればよいでしょう。

 周期が変動するものならリアルタイムでFFT計算を行いトラッキングすればよく、MT4でそんなトレーディングプログラム(EA)を作ることも不可能ではありません。

 一方で「市場は効率的である」という説があります。あらゆる現象は瞬時に価格に織り込まれランダムウォークするというものす。この場合テクニカル分析は無駄となり、将来は予測不可能になり、利益を得るのは困難(最良の結果は収支ゼロ?)になります。

 

為替相場をFFTにかけると何が見えるか

 価格のデータはMT4からCSV形式でエクスポートできます。これを直接FFT分析できるツールはなく、その周波数成分は謎でした。これを分析できるエクセルのFFTマクロ[1]を作ったのはつい最近のことす。このツールを使っていくつかの為替相場(4時間足の終値)を分析したのが次の結果です。

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 どの相場も皆似たような右肩下がりの形をしていて特徴というものがありません。この形が何を意味するかおわかりでしょうか。これは「1/f ゆらぎ」と呼ばれるランダムパターンの形です。

 1/f の「f」は周波数を示し、振幅が周期の逆数に比例することを意味します。この特性はどの市場を分析しても同じです。ここには載せていませんが、金も銀も、プラチナも、オイルも、小麦も、トウモロコシも、大豆も、分析結果はすべて1/f 特性です。おそらく日経平均や株価も同じでしょう。

 FFTの結果が「直線」になるということは、あらゆる周期の波が均一に含まることを意味します。つまり市場に特定周期の波というものは存在しないのです。

 FFTは全期間の平均ですが、細かく見ると完全ランダムとは言いきれない部分があるようです。しかし市場が効率的であるという仮説は概ね正しいようです。

 

1/f ゆらぎとは何か

 1/f ゆらぎは風の変化や小川のせせらぎといった、自然界でよく見られる変動パターンです。日常の市況変化から、戦争やリーマンショックといった滅多に起こらない出来事を含めても、価格の変動はこの自然界の1/f ゆらぎと「見分けが付かない」というのが今回の新たな発見です。

 風の変化も、水の流れも、力学的な力が働いた結果であり、そういう意味では必然性のある動きです。時には台風もくるし、洪水もあります。人間の行動も思惑も広い目で見れば自然の現象の一部に過ぎないのかもしれません。

 ネット上には1/f ゆらぎは規則性とランダムの中間であるかのような記述をみかけます。完全ランダムのホワイトノイズを1回積分すると「ピンクノイズ」が得られ、これは1/f ゆらぎと同じものです。ホワイトノイズと1/f 特性の違いは直線の傾きだけで、特定周期の波を持たないという点ではランダムと同じです。

 

フラクタル構造の存在

 みなさんはトレードに使う時間足をどのような根拠で選んでいるでしょうか。この通貨は5分足が最適、このシステムは1時間足でないとダメとか、いろいろな話を聞きます。時間足の選択によってトレードの成績に影響するような違いが生じるのでしょうか。

 フラクタル構造を持つものは、どれだけ拡大しても同じような形にに見えます。

 値動きがランダムなことを示す証拠に、このフラクタル構造の存在があります。値動きがランダムに近いほどフラクタル構造が明確になり、どの時間足で見ても、どの期間を切り出しても同じような形に見えます。

 次の分析結果を見てください。これはUSD/JPYを4時間足、1時間足、5分足、1分足の終値で分析した結果です。切り出した期間はバラバラですが、見事に同じ形をしています。

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この結果からUSD/JPYは最もランダムに近い通貨ペアの一つで、そこから収益を得るのは困難なことが伺えます。
 いかがでしょうか。以上の結果から、次の結論を導き出すことができます。

テクニカル分析は無駄である
最良の結果は収支ゼロである
システムの構築と最適化は無駄である
トレードは長期取引ほど有利である
塩漬けは容易に解消されない
マーチンゲール戦略は破綻しやすい
バイナリーオプションは勝てない
カリスマトレーダの成功は再現できない
勝てるFX商材はほとんどない

以降、順番にご説明します。

 

テクニカル分析は無駄である
 「錬金術」という言葉があります。普通の金属から「金」を生み出そうとする試みですが、昔はそれが出来ると信じられていた為に膨大な労力が無駄に費やされました。テクニカル分析やパターン認識も同じことが言えるでしょう。相手がランダムだと分かれば、テクニカル分析は無駄と結論付けできます。
 ランダムなパターンに対して直線や斜線を引いても意味がないことです。後付けにすぎない線をもとに将来の予測は出来ません。同じパターンは二度と繰り返されませんので、過去の値動きを元にカーブフィットした結果が役に立たないのは当たり前のことです。

 

最良の結果は収支ゼロである
 ランダムな相場でトレードした場合の最良の結果は収支ゼロ(実際はスプレッド分マイナス)と言われています。しかしほとんどの人が収支ゼロも達成できずマイナスに転落しています。
 世間にあるほとんどの商材や戦略は、ランダムな相場を想定していません。そのため今たまたま利益が出ていても、いずれ収支ゼロに漸近し、マイナスに転落するでしょう。

 

システムの構築と最適化は無駄である
 いろんなテクニカルツールを組み合わせて、バックテストを行い最適な設定値を求める作業を多くの人が実施しています。「もしかしたら、聖杯が見つかるかも」多くの人がそんな期待を抱きます。
 グラフから分かるようにランダムな相場ではどのような周期の波も均等に押し寄せます。特定の波に合わせてパラメータを固定したものが機能するはずがありません。ドンチャンブレイクアウトでも、移動平均でも、MACDも、RSIも、ボリンジャーバンドもすべて同じことです。
 ツール単独で満足いく答えが出ないことが分かると、複数を組み合せて改善を試みようとします。もし組み合わせでプラスの答えが見つかったら、それは「カーブフィット」したのです。同じパターンは二度ときませんから、運用の結果はやる前から明らかです。

 

トレードは長期ほど有利である
 これは1/f 特性を見ればわかることです。グラフは右肩下がりで長周期になるほど大きな振幅を持っています。従い長期の波を運よく捕らえることができれば、そこから利益を得られる可能性があります。主婦が4億円稼いだ話も長期取引の結果です。
 これとは逆に、短期取引で勝つことはかなり困難です。短期の波の振幅は小さいため、長期の大きな波に飲みこまれがちです。取引回数が多いことも取引コスト(スプレッド負担額)の負担を増大させ、プラスの獲得をより難しくします。
 長期トレードが有利といっても、いつもうまく行くとは限りません。相手がランダムなので、最初は勝てても回数を重ねればいずれ収支ゼロに漸近します。そこで運よく儲けたら「引退」するのが懸命です。リッチに引退したカリスマトレーダは、運よく儲けた後で引き際のタイミングに成功した人たちです。

 

塩漬けは解消されない
 塩漬けは長期取引ほど有利な性質の裏返しで、逆のポジションを取った場合に起こる悲劇です。反対のポジションをとって長期保有していたら、大きな利益になっていたはずです。
 1/f 特性は長期の波ほど振幅が大きいことから、一度長期の波につかまるとどんどん価格が離れていきます。「そのうち戻るさ」という考えは持たないことです。

 

マーチンゲール戦略は破綻しやすい
 「確率的にほとんどありえない」とされる値動きは1/f 特性を仮定すると「十分起こりうる」現象になります。これも塩漬け同様に一度長期の波につかまるとどんどん価格が離れていきます。
 「少しでも戻せば」といった期待は持たないことです。放っておくと取り返しのつかない結果を招くでしょう。

 

バイナリーオプションは勝てない
 上がるか下がるかの2択トレード(バイナリーオプション)が流行っています。このサービスの問題は短期間の頻繁な取引をさせて、手数料を効率よく集める仕組であることです。市場の動きはランダムであり、短期トレードでは勝ち目がないのは既に述べた通りです。
 この手の取引はやればやるほど、成績は限りなく勝率5分に近づき、手数料分だけ負ける結果になります。

 

カリスマトレーダの成功は再現できない
 ランダムな相場では運が大きく影響します。私は、カリスマトレーダと呼ばれる人たちの勝因の8割以上は運で、本人の才能が占める割合は小さい見ています。従いその手法には再現性がなく、カリスマトレーダの手法を他人が参考にしてもうまく行かないのはもちろん、本人でも同じことをもう一度成し遂げることは出来ないでしょう。

 

勝てるFX商材はほとんどない
 世の中には様々なFX商材があり、クチコミを見ると喜びのお便りが溢れています。「私はこの方法で勝っている」という人もいます。勝っているのが本当だとしたら「たまたま」うまくいっているだけかもしれません。右肩上がりの素晴らしい損益曲線が本当なら、それを使った人はみんなお金持ちになっているはずです。
 ほとんど全ての商材がランダムな値動きを前提に設計されていません。このような商材を使って運よく利益を得ることができても、長期的に利益を得る可能性はほとんどないと考えられます。 そもそも安定して儲かるなら売りに出す必要はないはずです。

 

9割が負け組といわれるこの世界、勝っている1割は誰でしょうか。

それはトレーダではなく、顧客の取引で利益を得ているFX会社です。

勝ち組のトレーダは幸運に恵まれたごく一部だけで、おそらく1%に満たないでしょう。

その中で長期的に勝ち続けられる人は0.1%もいないと考えます。

 

「1割が勝っているなら、自分もその一員になれるかもしれない」そんな期待は持たないことです。

 

<関連書籍>
ゆらぎの世界 後ろの方に株価の周波数分析結果が掲載されていて私と同じ結論を出されています。

<関連記事>
1.分析ツール

 


 

GoldenTreeの戦略 (2013/12/11)

 

 MT4(メタトレーダ4)と呼ばれるFXシステムトレーディングツールがあります。最近このツールをサポートするFX会社が増えてきました。このソフトを使うと自分で戦略を作ってトレードすることが出来ます。プログラムの自由度はきわめて高く、何でも作れます。


 私はこのツールでGoldenTreeというプログラムソフト(EA)を開発しました。MT4上で動作し全自動で売買が行えます。最初のバージョンを世間に公開したのは2010年。当初はタートルズの戦略を忠実に実行するEAでしたが、Standardシリーズ(2012年)からタートルズの戦略に手を加えランダムな値動きに対応させました。

 

GoldenTreeには現在 Standard(スタンダード) と Arbitrage(アービトラージ) の2種類があります。

スタンダードはドンチャンブレイクアウトの順張りまたは逆張りで取引をおこないます。その主なパラメータ(チャンネル計算期間)は固定ではなく相場に応じて最適な値に自動調整する仕組みを持っています。

 値動きの波は1/fランダムパターンで押し寄せます。大きな波が来たときこれに乗り、拡大する場合は期間を延長して乗り続け、消えそうになったら期間を縮小してすぐに飛び降ります。スタンダードは波の変動にパラメータを適応させることでランダムな変化に対抗するソフトです。

 

アービトラージは、2つの通貨間の価格差で取引する戦略です。無相関なランダム同士を足しても引いても結果はランダムですが、ランダムでありながら値動きが似ている(相関している)ように見える市場がいくつかあります。
 この場合、両者の市場同士で差をとる(もしくは和をとる)ことで、無相関なランダム成分が小さくなり、トレンドを浮かび上がらせることができます。アービトラージはランダム成分を小さくすることでランダムな変化に対抗するソフトです。

 

 ランダムな相場からプラスの利益を得るのはきわめて難しいことです。どちらも出来る限り多数の市場を同時にトレードして、リスクを分散させつつ少しの利益獲得を目標としています。たとえ僅かでもプラスで安定機能すれば、複利効果が期待できます。

 

自らの知恵でランダムな相場に打ち勝ち、0.1%の勝ち組になるのは私の夢です。
あなたもGoldenTreeを手にして、私と同じ夢を追いかけてみませんか?
0.1%の勝ち組になりませんか?
私と一緒にトレードを始めて将来成功の喜びを共有しせんか?

 

こういう文章はあまり強調すると怪しげな商材と同じですので、控えめに書いておきます。

GoldenTreeを試してみたい方はこちら GoldenTree

 


 

コイン投げのシミュレーション (2014/2/15)

 

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  この波形が何かわかるでしょうか。SONY株?日経平均?ドル/円?? テクニカル分析に手馴れた人なら直ちにサポート、レジスタンス、トレンドラインを引くかもしれません。実はこれらの波形、エクセルのランダム関数を使って作ったものなのです。

 rand関数を使って0と1のランダムを発生させ、0なら初期値をプラス1、1ならマイナス1していきます。これは確率1/2のコイン投げと同じです。こんな簡単な計算でチャートそっくりの波形を作り出すことが出来ます。
 計算ワークシートを公開しますので興味のある人はご覧ください。保存ボタンまたはF9を押すたびに、さまざまなパターンの波形が見られます。
chartdemo

rnd3 ところでこのチャート、FFTにかけて周波数分析したら何が見えるでしょうか。こちらのツールを使って直ちに計算できます。左はその1つの結果です。
(C列の「値」をFFT計算シートのA列に貼り付けます。FFTを実行するときは、cartdemoワークシートを閉じてください。)

 

 チャートパターンを変えて何度計算しても左とほぼ同じ形になります。これは「1/f ゆらぎ」といわれるランダムパターンの一種で特定周期の波は存在しません。もっと多くのデータを使えば綺麗な直線が得られるでしょう。

 

 相場がランダムというと信じられないという人が大勢います。特定の部分を取り出して「ここはランダムでない」と主張します。「リーマンショックの値動きは必然」だと。
 以前公開した為替相場のFFT分析結果はリーマンショックの期間も含めて1/f ランダムになっています。リーマンショックの期間だけ切り出して分析してもやっぱり1/f ランダムです。
 人間の経済活動や人為的な行動は、結果的にランダムと「見分けが付かない」といえば理解いただけるでしょうか。

 

 世間ではこのようなランダム波形を相手に多くの人が試行錯誤しています。「ひょっとして聖杯が見つかるかも」と。移動平均、MACD、ボリンジャーバンド・・・何を使ってパラメータをどのように調整しても、答えが見つかるはずがありません。

 単独では成績がよくないものを複数組み合わせると改善することがあります。それは特定期間で「カーブフィット」したのです(このことは以前にも述べました)。
 1/f ランダムは長周期ほど波の振幅が大きいので、塩漬けは戻らず、マーチンゲール戦略は間違いなく破綻します。

 

 星の数ほどあるFX商材はどうでしょうか。カリスマトレーダの真似をすれば勝てるでしょうか。そう簡単にはいきません。長期的にはトレーダはほぼ全員負け、FX会社が儲かる。それがこの世界の現実です。

 


 

人工知能の適用と未来予測 (2018/7/29)

 

 人工知能とは、機械学習して作った演算器の一種です。近年、その演算器の一つ、深層構造をもつニューラルネットワークの学習ができるようになって話題になりました(ディープラーニングと呼ばれています)。

 機械学習とは、演算器の中にあるたくさんのパラメータを、大量のデータを使って強引に求めてしまうこと、といっていいでしょう。この計算をするためには、相応の演算能力が必要です。

 株式や為替相場への適用は古くから研究されていましたが、データが入手できなかったり、演算能力の高いPC(GPU)がなかったため、なかなか出来ませんでした。これが出来るようになったのは、つい最近のことです。

 

未来予測は可能か

 相場の先のことはわかりませんが、直近の未来、例えば一つ先の時間足なら何となく予測できそうです。この演算器のパラメータは、大量のデータを使って機械学習により求めることが、今できます。

 こうしてできたのが、iMRAIです。

 

 iMIRAIで得られるのは、それっぽい予測線と、±1σの信頼領域だけです。±1σの信頼領域は「68%の確率でこの中に入りますよ」ということを示す範囲です。

 iMIRAIを表示させると、この信頼領域の広さに驚くかもしれません。でもこれが、この世界の実態です。

iMIRAIの実行画面

 

 

長期トレンドほど予測しやすい

 相場の世界では、短期の上下動ほど予測しにくくなっています。それは時間が短くなるほど、ランダムに近づくためと考えられます。

 たまたま当たることもありますが、それはチンパンジーのダーツ投げ[1]と大差ありません。回数を増やせば勝率は限りなく5分に近づき、取引コストの分だけ負ける結果になることが想像つきます。

 しかし長期トレンドはある程度信頼できる場合があります。iMIRAIを利用する場合は、長期的なトレンドをみることが、一つのポイントになりそうます。 

 

バイナリーオプションへの適用

 この取引では、一定時間後、上がるのか下がるかを予測しますので、トレンドの未来予測は、この取引において役立つはずです。

 長期的な予測をもとに、トレンドに逆らわないようにすることが、勝率をあげるためのコツといえます。

 

人工知能の限界

 ランダムな市場の未来予測は、いくら人工知能といえど無理です。

 iMIRAIの有効予測表[2]を公開しています。〇のないところは、機械学習で有効な答えが見つからなかったことを意味しています。市場参加者の多いUSDJPYやGBPのペアには〇が少ないですが、これは相場がランダムに近いことの裏返しと考えています。

 それと、短い時間足は十分長期のデータがありませんので、あまり信用できないかもしれません。

 

 結局iMIRAIも、「少し未来のことを知るために何か参考になるものがないか」そんな場合に少しだけ役立つツールです。

 

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GoldenTreeシリーズ
1.超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条

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2.有効予測表