目覚まし時計の選び方~オートストップのない目覚ましを探せ!

 寝過ごした後になって「こいつ鳴ったのか、鳴らなかったのか?」疑問に思うことがある。最初は「自分がセットし忘れたのだろう」と思うが、後に「やっぱりお前だったか」となった経験はないだろうか。

 目覚まし時計は自分の社会的信用に少なからず関わっている。時には人生の命運に関わることもある。そこで「信頼できる目覚ましが欲しい」と思うのだが、それが見つからない。お店に並ぶ商品はガラクタばかり。

 目覚まし時計は生活に必要なものだから、壊れたらその中から何か選ばなければならない。今回はそんな目覚まし時計を選ぶコツをご紹介する。

 

目覚まし時計に求められる要件

1.ON/OFFスイッチが操作しやすこと
2.セットしたアラームの時刻と、ON/OFFの状況が常時視認できること
3.セットした時間に確実に鳴ること
4.十分大きな音量で鳴ること
5.スヌース機能が付いていて、そのボタンが押しやすい位置にある。
6.スヌースを押さないで放っておくと一定時間毎に繰り返し鳴る(リピート機能付き)。

「こんな時計ならいくらでもあるだろう」そう思ってアマゾンを検索したが見つからない。中途半端な商品で溢れている。ほとんどの商品に、次のどれかが当てはまる。

 

1.目覚まし(アラーム)のスイッチが使いにくい。固くてセットしずらい、位置がわかりずらくて誤操作してしまうなど。
2.セット時刻や、アラームがONなのかOFFなのか、パッと見わからない。
3.ベル音を叩くメカの耐久性が低い(時々鳴らなくなり、壊れる)
4.音を出す部分が裏や横についている。目覚ましに有効とみられるカン高い音が減衰して耳に届きにくい。
5.スヌースの有効時間が短い。数回止めてしまうと、その後鳴らなくなる。
6.オートストップ機能が付いていて1回しか鳴らない。

 

 一番注意すべきはベル音(ベルを叩く機械式アラーム時計)を選ばないこと。メカの耐久性が低く、1年過ぎたあたりから鳴らないトラブルが起こり始める。電池の消耗も早い。

 

 

電波時計に注意

 電波時計は受信状態が悪いと間違った時刻を表示してしまう。目覚ましの場合、置き場所は枕元と決まっているので、受信状態を改善するために角度や設置位置を変えることはできない。そのため受信できない場合は「使えない」ことになってしまう。

 ラジオが入りにくい家に住んでる人はクオーツ式か、電波機能をOFFにできる(普通のクオーツ時計として使える)機能が付いた商品を選ぶのがよい。どーしても電波がいいという人は電波時計用リピーター がある。高価なので素直にクオーツ式にした方が良いだろう。

 

 

オートストップの問題

 お隣の目覚ましが鳴りっぱなし。注意しようとしたら、旅行に出かけていて不在だった・・

 オートストップはそんなトラブルを防ぐために設けられた機能のようだが、問題は1回しか鳴らないところにある。気付かず寝過したら一巻の終わり。これでは目覚ましとして役不足になってしまうが、セイコーやシチズンの商品はこのオートストップが標準でついてくる。

 オートストップはリピート機能とセットになって初めて有効な機能。リピート機能とは、数分鳴って5分休止を繰り返す機能。オートストップは、そのリピートをある回数で止める役目になる。

 このリピート&オートストップの複合機能のことをセイコーでは「オートスヌーズ」、カシオでは「スヌーズアラーム」と称している。この機能が付いた商品を後でご紹介する。

 

 

目覚まし時計ではなくアラーム付き時計が多い

 市場の商品をざっと見ると、「目覚まし時計」ではなく「アラーム付き時計」といえる商品が多い。

  アラーム付き時計では音を出す部分が裏にあるものが大半。そのため目覚ましに有効なカン高い音が減衰してしまい、耳に届く音が小さくなる。

 また、アラームのスイッチが側面や裏に隠れていて、アラームセットのON/OFFがわかりにくい商品が多い。

 このようなアラーム付き時計は、目覚まし時計としてあまり役に立たない。

 

 

デザインは破滅的な状況が続く

 時計はインテリア商品なのに、まともなデザインの商品がほとんどない。素人がデザインを担当しているのか、どのようなインテリア空間に置かれることを想定したものか、皆目わからない。

 インテリア時計でまともなデザインを提供するのはLemnosくらいだが、目覚まし時計は作っていない。

 

 

目覚まし時計の例

 

いろいろな置き時計 写真は我が家の置時計。一番左は長年愛用している目覚まし時計(カシオG-SHOCK GQ-200)。1980年代に発売され、90年代まで売られていたようだ。

 右の3台はアラーム付き置き時計。目覚ましの役には立たない。

 GQ-200は古い商品だが上記の要件をすべて満たしている。精度もよく1年で数分しか狂わない。

 

 外装はショックを緩和する樹脂で全周覆われている。ベットからの落下はもちろん、投げつけても壊れない作り。ウレタン外装は劣化することで知られるが、今も外装に気になる劣化は見られない。

 リピート機能とオートストップが付いていて、スヌースを押さなくても6回くらい鳴り、自動的に鳴り止む。欠点は座りが悪く転がりやすいことくらい。

 

目覚まし時計 アラームスイッチの比較 アラームスイッチ。GQ-200は大きく操作しやすいスイッチが使われていて操作感もよい。時間セットのボタンもシンプルな操作でわかりやすい。

 アラーム付き置き時計のスイッチは右のようなスライド式で固いものがほとんど。毎日使操作することを想定して作られていない。

 

 

 

お勧めの商品

 現在流通している商品で良いものは無いか。沢山のガラクタの中から見つけ出した商品をご紹介する。

 

1.セイコー KR892G

 オートストップが付かない商品。設定時刻を過ぎると30分くらい鳴り続ける。クオーツなので電波環境の悪い場所で使える。アラームの精度は±7分と決して良くない。ベルと電子音の両方付いている。電子音の方を使うこと。

セイコー目覚まし KR892の裏側 アラームスイッチは使いやすい位置にあり操作感良好。アラーム&時刻合わせのノブは先端が丸くできていて操作しやすい。逆転しても空回りする仕組みのため壊れない。

 電子音は音量調節可能。音を出す部分が裏側にあるが、音の大きさは実用範囲。

 シンプルで操作感に優れ、勝手の良い形状をしている。現行商品でこれ以上のものは今のところ見つからない。我が家の目覚ましはほとんどこれ一つになった。

 

その他

 セイコー KR331Bはセイコーの中でオートスヌーズ(リピート&オートストップ)の付いた数少ない商品。電波時計、夜間ライトなど機能充実している。アラームの精度は±5分。電波機能をOFFにできる(普通のクオーツ時計として使える)機能が付いている。アラーム音はやや小さめ。裏面のアラーム時刻の設定がノブが細くてやや使いずらい。

 カシオの置き時計は、スヌーズアラーム(リピート&オートストップ)が付いたものが多い。どれもこれも使い勝手に問題があるほか、モノが安すぎることもあって、あまりお勧めできない。

 シチズンは4RLA05という機種(2007年発売)にリピート機能が付いていたが入手できない。2018年現在は全滅状態。

 

オートストップ付きの候補

 オートストップの問題は目覚ましを複数準備することでカバーできる。そのような運用が可能なら、次の時計が候補になる。

 

1. CITIZEN 大音量電波目覚まし Wアラーム

CITIZEN 大音量電波目覚まし Wアラーム アラーム設定を常に正面から視認でき、設定操作もわかりやすく出来ている。

 正面のダイナミックスピーカーから出る音は強烈。音色は3種類から選べるが、どれも脳に刺さる音で、音量最大だと近くにいられない。

 

 これで起きない人はいないと思うが、オートストップのため僅か2分で止まってしまう点に注意したい。アラームを2つセットできるので、これを利用して2段階アラームにすれば1回リピートを実現できる。

 電波の受信をOFFにできる(普通のクオーツ時計として使える)機能が付いている。

 

CITIZEN 大音量電波目覚まし Wアラームの裏側 アラームのON/OFFスイッチは両サイドにあり、操作感も問題ない。他のボタン類は電池カバー内部に隠れていて、無造作に取り上げても他のスイッチを誤って操作してしまうことが無い。

 機能面は完璧と思えるくらいよく出来ている。

 

 

 

2.シチズン エフライトR435

目覚まし時計 シチズン エフライトR435 文字盤背後の照明で針と文字盤が浮き出るインテリア性にすぐれた数少ない商品。色はダークブラウンを選択できるので、ダークブラウンのベットに合わせてコーディネートできる。

 アラームの設定はアナログ式10分刻みだが、電波時計と比較して時間を補正するためアラームが鳴る時刻はたいへん正確になっている。

 

 アラーム音は大人しいが、写真のようにベットの宮台に置いて背面がすぐ壁なら音量は問題ない。スヌース止めを繰り返すと最短20分で鳴らなくなるので注意。持つと裏の操作部に手が触れるのが難点。

 欠点は電波の受信感度があまり良くないこと。うまく受信できていない時、デタラメな時刻を指してしまう。一応、電波機能をOFFにできる(普通のクオーツ時計として使える)機能が付いている。

 

 

スマホという選択肢

 オートストップのないアラームはスマホで実現できる。旅行の際は一緒にお出かけになるので、アラームを止め忘れて近隣に迷惑をかけることもない。

 皆がスマホで十分と思うようになれば、目覚まし時計の市場は無くなってしまうかもしれない。

 

 

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<改訂履歴>
2018/12/17 オートストップの項目を追加しました。