コロナのせいで血中酸素濃度計が良く売れている。ところが、アマゾンも楽天も手に入るのは怪しい中華製のガラクタばかり。命にかかわるものだけに、ちゃんとしたものを選びたい。今回は、まともな血中酸素濃度系を選ぶコツをご紹介する。
アマゾンで買ったら偽物が届いた
CONTEC CMS50Dという商品がある。こういうキチンとした商品はなかなか手に入らない。上のようにアマゾンで売られていたので買ってみた。値段は4300円。外国からの発送は要注意!とあるが、中国から送られてきた。
2週間待って届いた商品。外観が写真と違う。医療機器番号はおろか、製造メーカーも書いてない。ちなみにCMS50Dには類似品が多いらしく、正規品と類似品の例が公開されいている[1]。
中身。本体、ストラップ、説明書。日本語の書類はない。電池もなし。
本体の外観。CMS50Dとレイアウトそっくりだが、表示部が小さくて安っぽい。
裏側。
電池を入れると一応機能する。本物は横にすると表示が回転するが、コレはそのまま。一応それらしい数字が出るが、正しいかどうかは不明。
これは明らかに類似品。出品説明に「詐欺出品者に注意!」「外国からの発送は要注意!」と書かれているが、自分がそれをやっていては世話がない。
選び方のコツ
下は楽天の商品一覧(2021年8月時点)。沢山あるが、多くがガラクタ。粗悪な商品を掴まないためにはどうしたらよいか。それは、カートに入れる前に1つのことをチェックすればよい。
それは、医療機器認証番号。番号を控えてこちらのサイトにアクセスする。
下の方に番号を入れる所があるので、認証番号を入力して検索ボタンを押す。
しばらくすると結果が出てくる。次のような画面が出てくればOK。番号を入力しても結果が出てこない場合は、買ってはいけない。
ここをパスしたらとりあえず購入対象になるが、まだ類似品の疑惑が残っている。というのも、最初にアマゾンの例のように番号や写真などを無断転載し、違うものを送ってくる出品者がいる為。
モノが届いたら、モノと取説が、上記検索で出てきた添付文書と一致しているかよく確認する。類似品なら返品して販売サイトに通報。
医療機器認証番号とは
体温計や血中酸素濃度計など、人体の健康に関わる器具を国内で販売する場合は、基本的に医療機器認証番号を取ることになっている[2]。安い商品は、医療機器認証番号が無いか、表示があっても検索すると出てこないものが多い。
結論
最初のアマゾンの例では、中国人とみられる出品者に類似品を指摘したら「機能は同じものです」と言ってきた。医療機器でそれは許されないが、そういう意識がない。この市場は中華製のガラクタであふれている。
まともな商品を見分けるコツは、医療機器認証番号を検索すること、安いものに手を出さないことの2点。検索はひと手間かかるが、ぜひやっておきたい。価格は6千円が一つのボーダーラインといえそうだ。
<参考購入先>
血中酸素濃度計 6千円に満たない商品は要注意です
CMS50D 品薄で入手難
KA200 今回調べた国産の商品です
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<参考資料>
1.【重要なお知らせ】「パルスオキシメータ CMS50D」の類似品にご注意ください
2.医療機器の購入は要注意!リスクの高い医療機器の販売には許可が必要