2025年はお米が高騰した年だった。安くお米を食べる手段に「玄米をまとめ買いして、自分で精米する」がある。この手の需要があるのか、家庭用精米機が売れているらしい。今回はこれを実際にやってみた結果をご紹介する。
写真は家庭用精米機 アイリスRCI-B5-W 値段は1.3万円だった。最大5合まで対応し、精米度合いを細かく設定できる。
電源スイッチががないが、コンセントを抜かなくてもしばらくすると自動的にオフになり、蓋を開ければONになる。使いやすく、良くできている。下の写真は玄米を「白米」にした様子。少し玄米臭いが、見た目は市販のお米とほとんど変わらない。
実際にやってみた結果は次の通り。
少量精米はNG
1~2合程度の少量精米をするとお米が内部でハネて割れてしまい、細かい破片がたくさんできる。精米中もカチカチ、チリチリ、大きな音がしてやかましい。
無洗米はNG
玄米独特のにおいが残るため結局洗わないといけない。無洗米は洗う手間を省くために選ぶもの。洗わないと食えないこのモードは使い物にならない、と考えておきたい。
精米したての米はおいしいのか
精米したての味は、市販されている精米品と変わらない。毎回少量精米するのは、いずれ面倒になろう。備蓄米など、古いお米を磨くと味が蘇るという話もあるが、未検証。
結論
ベストな運用法は、毎回最大数量(5合)で精米し、小さなストッカーに入れて食べていくこと。玄米が安いといっても劇的に安いわけではないから、値段が手間に見合わないと思うなら最初から白米を買った方がよい。いつも無洗米を買っている人にとっては、メリットのない機械である。
結局、この機械のメリットは、市販されていない精米度のお米を自分で作れることか。玄米と白米の中間「ぶつき米」は、栄養と味のバランスの取れた、健康食品。
家庭精米の副産物「米ぬか」をどうする?
家庭で精米すると米ぬかが出る。昔は漬物などに再利用していたものだが、これをどうするか。新たな価値を生むものか、単なるゴミになるかは、アイデア次第といえる。
<参考購入先>
家庭用精米機
お米とぎ マーナの商品が使いやすいです