同じ時期に、同じことを複数の人が思いついたり考えたりすることはよくある。不思議に思うかもしれないが、世情や情報を共有していればありうる話。これについて、私の経験をいくつかご紹介したい。
TEditorのスタートと同期していた・・
私がTSonEdit(現行名JUEdit)の開発に着手したのは’97初旬。奇しくも本田勝彦さんが同時期にTEditorの開発に着手している(niftyのフォーラムFDELPHI/MES10/06748)。
TSonEditを作ろうと考えたのは、当時、日本語エディタにロクなものがなかったからだが、おそらく本田さんも似たような思いで始められたのだと思う。
しかし、私が2年間モタモタしている間に、本田さんはさっさと完成させて公開してしまい、シェア料金も本田さんが決めた3000円が相場になってしまった。私はやむなくフリーとし、以後シェアの挽回をもくろむことになった。
音楽苦楽部と志賀さんのサイト
当館の音楽苦楽部は2002年頃から執筆を始めた。オーディオを理論の視点から考察した初のサイトだと思っていたが、同じころ志賀さんがオーディオの科学[1]を立ち上げている。管理者の志賀さんとはリンクの件で一度だけ、メールを交わしたことがある(2003/1)。
当時のオーディオには理論の視点がなく、ほとんど宗教のような世界だった。音楽苦楽部を書き始めたのは、このような状況を快く思わなかったことだが、おそらく志賀さんも同じような思いで始められたのだと思う。
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発明の役に立つ本 同じ時期に複数の人が同じことを思いつく可能性は高い。そのため特許出願は一刻を争います
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<参考文献>
1.オーディオの科学