オーディオアクセサリーは1970年代から大幅に増えたが、私には商売のネタを業者が増やしただけに見える。
インシュレーターやケーブルアセンブリのようなものは本格的な製造設備を持たない小さな町工場でも容易に作れる為、その大半は理屈を知らない素人が思い込みだけで作ったガラクタ。
このような町工場がカタカナ文字のブランドを掲げ、マニアが喜びそうな高価な材料を使ってケーブルやインシュレータを作り、原価のウン10倍の値段を付ければ、立派なハイエンドアクセサリーの一丁上がり。
これを評論家に渡して記事を書いてもらえばシメたもの、運良く銘器賞でも受賞すれば、マニアに売れるという仕組みだ。
評論家は聞き分けられないものを、どうやって記事にしているのか。ここでは「見た目の印象」と「価格」が元になっているに違いない。
業者は、理屈のわからないマニアからカネを取れる商売のネタをつねに探している。今後も様々なアクセサリーが登場すると予想されるが、私たちは、適切に設計されたアクセサリーの中から、必要なものだけを、適正価格で入手することに心がけたい。
<参考商品>
不自然に高価なインシュレーター
不自然に高価なケーブル
金の価格はグラム4000円前後。グラム単価が金より高いアクセサリなど、ありえないことです
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