ハイエンドオーディオとは何か~ガラクタだらけのハイエンド市場

 ハイエンドオーディオが息を吹き返してきた。元々ハイエンドは見た目だけの商品。貴金属や高級木材が贅沢に使われ、ゴージャスなインテリアの中に置ける外観が与えられている。これらは「音も一応出せる調度品」であって、音や性能を期待できる商品でないことに注意したい。

 

ハイエンドの実態

 ハイエンドと呼ばれる市場は、お金持ちの向けの調度品と、ボッタクリな値付けをしたガラクタで形成されている。少しお金を持っている弁護士、医者や、一部のマニアらはこのことに気づかず、見た目に惑わされて散財することがあるようだ。この市場の問題を詳しく説明する。

 

値段相応の価値はあるの?

 ハイエンドが本当に価値ある商品であるならば、その価値をスペック(測定データ)で示すべきだろう。

 スピーカーに関しては少なくとも、周波数特性、歪率、インピーダンス特性が必要であり、アンプに関しては基本特性の保証と、微小信号の再現性(直線性、歪率、ノイズ)、高域ダンピングファクターなどのデータが一般商品と異なる「価値」になる。

 評論家の感想とポエムのようなメーカーの売り文句だけでは、商品に値段相応の価値があるのか判断出来ない。

 

売りっぱなしで壊れたらおしまい?

 高額商品には、それなりのサービス体制が付随すべきもの。

 無響室、計測器などの測定環境が整ったサービスセンターを持ち、オーバーホールに出せばいつでも初期性能に復帰できる。部品は何年過ぎても修理できるよう長期保有する。それがハイエンドにふさわしいサービスの姿だ。

 アンプやDACの左右のゲインが経時変化でズレることは普通にあることだが、オーバーホールに出してもこれを診断調整できない。故障したら部品だけ交換しておしまい。それも製造終了後7年過ぎると修理不能。扱いが冷蔵庫や洗濯機と同じ。これでは、あまりにも高い買い物だ。

 

アクセサリはガラクタばかり

 ケーブルやコンセントなど、信号や電源周りのハイエンドアクセサリは素人が思い込みだけで作ったガラクタが目立つ。サイキョーを連呼する某サイトの主人が言う通りボロい。

 ケーブルにしろコンセントにしろ、ホームセンターで数百円で売られているJIS規格品の方が、ずっと優れていることを知っておいて欲しい。

 

値段と中身が比例する商品を選べ!

アキュフェーズで揃えたオーディオセットの例

アキュフェーズで揃えたオーディオセットの例

 一般消費者が手を出してよい上限、性能や信頼性を伴った実質ハイエンドと呼べるメーカは私が知る限りアキュフェーズしかない。

 同社は身の丈に合った堅実な商売をしていてバブル以降の長期不況も乗り越え健在。実質生涯修理対応に相当するサービスが同社の商品に普遍的価値を与えている。長期の修理対応が商品価値を高めることは、時計と同じだ[1]

 

最後に

 商品価値を示すデータやサービス体制がはっきりせず、美しい雑誌の写真と評論家の感想だけで売っている商品には、決して手を出してはいけない。ましてや音を期待して購入するなど、とんでもないことである。

 

<関連商品>
高級オーディオ商品 こういうものに手を出してはいけません!
アキュフェーズ

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