私の現行システムは再生をPC(foobar2000)、周辺機器はすべて光デジタル接続しビットパーフェクトでアンプに送り出す形になっている。このシステムは、2006年に描いた下記の構想[1]に近い。
光デジタルで繋ぐ音楽再生システム
図では出力が3つに分かれているが、再生デバイスが複数ある場合は光デジタル分配器を使ってPCの光デジタル出力を外で3分配してしまうのが一番。マウスでサウンドデバイスを一々切り替えないと音が出ないことが一番面倒である。
図ではヘッドホンアンプがICプレイヤーになってるが、現在は光デジタル接続のADコンバーター(FiiO D03K)+ベリンガーHA400になっている[2]。
デジタル伝送には主に光デジタルとコアキシャルがある。コアキシャルのほうが高い周波数を伝送できるが、信号劣化を気にせず長距離伸ばせて分岐も容易な光デジタルの方が便利である。
光デジタルインターフェースの問題
中級以上のマザーボードには光デジタルインターフェース(SPD/IF)がついてくる。一見サウンドボードが不要に思えるが、割り込みなどで音が途切れたりプチノイズが乗ることがある。
CPUの処理能力が十分になった今もこの問題は依然としてある。私は2020年にASUSのB550マザーを導入して問題を確認した。これはネットの記事を参考に再生ソフトやPCのコントロールパネル設定である程度軽減できるが、その試行錯誤に時間を費やして満足いかない結果に終わることがある。
私の経験だと光出力の安定度は次の順になっている
内臓サウンドボード > USBサウンドデバイス >> マザーボードのサウンドデバイス
USBサウンドデバイスはノートやタブレットに繋げて使えるが、十分な品質で機能しないことがある。処理の軽い、USBを光デジタルに変換するだけのシンプルな商品があるといいが、なかなかない。
怪しい中華製品を除くと現行商品ではFX-AUDIO- FX-D03J+が唯一である。類似品にプラスの付かないFX-D03Jがあり、こちらは192Kに対応してない[3]。 在庫切れになるとしばらく入手できないので注意。
その他、USBオーディオインターフェースの中から光出力がオマケでついた機種を探して使う方法がある。
写真は光デジタル出力のついたUSB Sound Blaster HD。余計な機能がゴチャゴチャついてくる。ドライバーをインストールすると要らないソフトがたくさん入って環境を汚す。処理が重いのか、タブレットではうまく機能しない。セキュリティソフトとの相性も悪い。
写真はASUSのXONARシリーズ。DGからSEに代わって性能が進歩。ライン入力が192k 24bitに対応している。こういうサウンドボードを導入する目的は「出力の安定」。アナログ出力なら、今やPC内臓サウンドでもそこそこの品質で聴ける。
<参考購入先>
XONARシリーズ
FiiO D03K
ベリンガーHA400
光デジタル分配器
<関連記事>
1.音楽再生の過去と未来~オーディオ再生システムは将来こうなる!
2.ヘッドホン分配アンプ ベリンガーHA400をアップグレードする
<参考文献>
3.Labo’s View 037 FX-AUDIO- FX-D03J FX-D03J+