ホームシアター1~サラウンドシステムは役に立つのか

 新築を機にホームシアターを作ってみた。レグザ(Z1)+パイオニアHTP-S333の組み合わせになる。

 

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 天井にスピーカーターミナルを設置し、ここにサテライトを繋げた。このようなターミナルは新築時に計画しておくと配線が綺麗に収まる。液晶テレビ(レグザZ1)の画質は申し分ない。液晶がブラウン管をようやく追い越したことを確認した。

 面倒だった電源や入力切替がHDMIリンクで同期できるようになったのもうれしい。しかしまだ、HDMI連動機能は中途半端で十分とはいえない。主な操作がTVリモコンでできるとはいえ、完全に統合されていない。ボタンも多くてわかりずらい。このUIは、まだ改善の余地がある。

 HTP-S333は安価なシアターアンプで付属のSPもチープだが、自動イコライジング機能とデジタルアンプのおかげでHi-Fiオーディオ機器としても及第点のレベルにある。サラウンドの演算処理もDSPになり、昔のAVアンプとは雲泥の差だ。サブウーファーも含め全てのSP端子が外に出ているので、アンプだけ利用してSPのアップグレードも可能な形になっている。

 

 HTP-S333のような装置が登場し、十分な音質で5.1chサラウンドが気軽に楽しめるようになったのは、つい最近のことだと思う。サラウンドシステムはずいぶん長いこと、マシなものがなかった。

 

 

 写真は週間FM(1973年6.25号)に掲載された長岡鉄男氏のマトリックス・スピーカー製作記事。センター1個だけで直接音と反射音を作り出し、サラウンドを実現した意欲作。この記事があまりにもよく書けていたので、作った人も多いと思う。
 写真右は雑誌の図面を参考にして実際に作ったもの。アイデアは素晴らしかったが、出てくる音は大したことなかった。

 

hometh3 私はマトリックス・スピーカーを手始めにいろんな方法をテストしてきた。そしてたどり着いたのが左の装置。
 スイッチボックスの中身は10Ωのセメント抵抗1本。回路はリアSPのマイナス端子を繋ぎ、この抵抗を経由してアンプのマイナスに返すだけ。2chソースから間接音を取り出してリアのSPから出すシンプルなもの。

 この最初の試作品を作ったのが1980年頃。パッシブなので音質劣化がないうえ、間接音の効果も十分だった。調整箇所は抵抗の値のみ。視聴を繰り返して10Ωと定めた。

 

 サラウンド機器は1980年台から2000年にかけて様々な製品が作られたが、音質劣化を伴ったり、効果が不自然なものが多かった。そのためサラウンドは抵抗1本のこのシンプルな装置がベストと考えていた。
 この装置の良さは、その効果がとにかく自然なことだ。今でも十分通用するかもしれない。

 

<参考購入先>
ホームシアター関連商品一覧
Pioneer HTP-S333 アマゾンからまだ買える模様。優れたサブウーファと一体になった決定版。

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