ウォーキングシューズの選び方

 身に着けるアイテムの中で、靴は最も実用性が求められるアイテムの一つだ。靴は大きく分けて、イベント用、ウォーキング用、運動用の3つのカテゴリがある。今回は、ビジネスに使えるウォーキングシューズを取り上げる。

 

 靴売り場に行くと、ウォーキングシューズのコーナーがある。運動用に並んでかなり多くの需要があるのだろう。

メーカーの候補

 靴には機能、デザイン、ファッションの要素があるが、この中でウォーキングシューズには機能が一番求められる。ウォーキングシューズを作るメーカーは多いが、ヨネックス、ミズノなどスポーツ競技用品を手がける国内メーカーと、アサヒ(靴専業メーカー)を候補に入れておきたい。この3社は体の動きを解析し機能的に優れた商品を提供している。

<参考>
 スニーカーではニューバランスのMW,WWシリーズに定評がある。ビジネス以外の用途で候補になる。

 

ロングラン商品の利点

 メーカーのラインナップをみると、新商品とロングラン商品(型番の数字が小さいことが多い)がある。新しい技術を取り入れて作られた新商品が必ずしも良いと限らない。ロングラン商品は多くの人に愛用され、支持されてきた商品なので手堅い選択になる。

 

いくらくらいが妥当か

 ウォーキングシューズの値段は7千円から2万円近いものまであるが、同一メーカー品の違いは素材と作りが違うだけ、基本的には大差ない。1万円前後のものを買って、3~4年を目安に買い替える(年間3千円でみる)とよさそうだ。

 

素材と耐久性

 靴の痛む場所は決まっている。アウトソール(かかと角部)、インソールの奥、スベリ(かかと)。これらの部分に十分な耐久性をもたせた商品はみあたらない。
 インソールは交換、一番磨耗しやすいアウトソールは金具を使って補強できる(後述のリンク参照)が、他は破れるか、摩耗した時点で寿命になる。以前書いたようにアウトソールがウレタンのシューズは手を出さないよう注意。
 外皮の素材は布、人工皮革、本革、ゴアテックスなどがある。3~4年を目安に買い替える前提だと本革やゴアテックスは過剰品質。毎日履く靴に長期耐久性を求めるのは難しい。ウォーキングシューズは靴下やパンツと同じ、消耗品と考える。

 

デザインと色

 色は基本的にズボンか上着に合わせる。ビジネス兼用なら黒~ダークブラウン。ライトブラウンその他は明るい色のズボンと合う。ちなみにベルトの色も靴に準じる。
 先端が尖った細長い靴はデザイン(見た目)が重要となるイベント用に近い商品。イベント用とウォーキングと機能的に両立しないのでイベント用は別途、それに適した商品を選ぶ(値段ピンキリですが私たち庶民はケンフォードから選ぶといいでしょう)。

 

ダイエット目的なら

 ダイエットを目的にウォーキングするケースがある。この場合、作業用に作られた鉄芯入りの「安全靴」がおすすめ。重さが1キロ以上あるので、履いているだけでも効果がある(無駄に疲れる)。ハードな現場で酷使されることを想定された革製+ゴムソールの黒靴はビジネスに使えるうえ耐久性も抜群に高い。
(安全靴のインソールはオマケが多いので、ウォーキングに使う場合はインソールの交換または追加を検討ください)

 

フィッティングのポイント

 ほとんどの人は靴を選ぶとき現物を履いて「フィッティング」する。これに関してネット検索するとたくさんの情報が出てくるが、アレコレいろんなことを頭に入れて臨むと大事なことが抜け落ちて失敗する。創造の館流、誰でも簡単にチェックできるポイントを次にご紹介したい。

 a.小指や親指の外側に圧迫感がないか
 b.かかとが靴から離れないか
 c.着地で足の裏がズレないか

 「どこそこの寸法や隙間が、このくらい」とかいう話の結果生じる問題は結局この3つに現れる。

 フィッティングは必ず「両足」に履いて、爪先を曲げたり、歩いてみる。そしてaに問題がある場合は1サイズアップし、bに場合がある場合は1サイズダウンすればいい。
 長時間歩き続けると足は少し膨潤するので、フィッティングのとき aについて若干窮屈な場合は1サイズ大きめがよい。

 a,b,cすべて両足で満足するようなら、少し長く歩いてみて靴下がズレ下がることがないか、他に気になる点がないか確認して完了だ。

 

買い替えの注意

 新しい商品にはリスクがある。長期間の検証を経て自分の足にフィットする靴が見つかったら、次も同じメーカーの同じ商品を買うのが正しい。違うメーカにしたら、フィッティングから「振り出し」に戻ってしまう。

 

<私のフィッティング結果>
 2016年10月 購入を機に、アサヒ(メディカルウォーク)、ヨネックス(MC41)、ミズノ(LD40III)について私の足でテストした結果は、次の通りだった。

ヨネックスMC41:
 フィッティング良好。弾むような履き心地。普段のサイズは小指にやや圧迫感あり、ワンサイズ大きめ(+0.5cm)でぴったりだった。
ミズノLD40III:
 小指がきつい。サイズアップすると解消するが、かかとが浮いてしまってNG。
アサヒメディカルウォーク:
 フィッティング良好だがソールがやや重い。値段が高い。

 上記の結果からヨネックスMC41を購入。靴はフィティングに使われた商品を買うのが普通。写真の靴はアマゾンから取り寄せたものだが、未使用の靴が写真のようにチョウ結びされていることはない。問題が無いか、しっかりチェックすることが必要だ。

 

 私が買ったMC41はインソールが不良品だった。左がその写真。切り方がいびつで左右対称になっていない。右足の小指に違和感を感じたので取り出してみて気づいた。

 ヨネックスに送り返して交換してもらったが、この件について、ヨネックスからは何も説明がなく、対応にも不手際が目立った。
 今後、ヨネックスを買ったらインソールを取り出してチェックする必要がありそうだ。

 

 


2016/11/7 ヨネックス MC41 レビュー

 数キロほど連続して歩いてみた。その結果、この靴は世間の評判通りあまり疲れない。これは次の理由によるものと思われる。

(1)かかとを少し持ち上げると自然に重心が前に移動し体重が指にかかる。(正しい歩き方を促す)
(2)着地の衝撃が小さい。(足の関節に負担がかからない)
(3)着地後、足を持ち上げる時に反発があり、これが歩行の助けになっている。普通、着地の衝撃はソールで熱に変わり消えてなくなるが、反発することでエネルギーがリサイクルされている。

 正しい歩き方は、「かかとから指先に体重がスムースに移動する」形と言われる[1]。この靴を履くと、自然にこの歩き方になる。一方、クロックスやこれに似た形のサンダル形のシューズでは指先に体重が乗らない「ペタペタ歩き」になりやすい。この歩き方を長く続けていると外反母趾や内反小趾などの原因になるという。サンダルからこの靴に履き替えて指が痛む場合は、靴の問題ではなく、足の問題である可能性が高い。

 いずれにせよ「反発」が快適なウォーキングを得るための重要な要素の一つといえそうだ。インソールにも秘密があるようなので、インソールだけ別の靴に入れて検証しようと考えている。
 ヨネックスには反発を極限まで追求した商品(MC82)がある。機会があれば履いてみたい。

 

<参考購入先>
ウォーキングシューズ
安全靴 ダイエットに最適な靴です
安全靴用のインソール AD-31WPが結構万能に使えます
ケンフォード リーガルの廉価版。たまにしか履かないイベント用はこれで十分

<関連記事>
靴を長持ちさせる

<参考文献>
1.行動姿勢研究会 「理想的な歩き方」 (この分野はいろんなノイズ記事で溢れていますので注意しましょう)