バッテリーが10年持つ無停電電源装置 UPS の選び方

ups1 瞬時停電に備えてAPC社のUPSを導入した。ところが妻が誤って掃除機のコンセントをとったため壊れた。

 

 裏蓋をあけて注意深く観察してみたが、不思議なことに交換式のヒューズは切れいない。部品が焼けたり破損した痕跡がどこにもない。匂いの原因は何だったのか・・とりあえず修理を前提に見積をとってみた。

 

高すぎるUPSの修理代

 以下は各所から得た修理見積。

 

 APCサポートセンターの見積もり 20,000円
 販売店の修理見積もり 23,000円
 購入価格(参考) 16,800円

 

 サポートセンター曰く、修理対応はせず新品交換の対応になるという。代替品を先出しして、お客様に迷惑をかけないシステムだそう。販売店の修理解答は、おそらく新品交換+手数料。いずれにせよ、購入価格より高いのではお話にならない。

 なんとか修理できないか・・度蓋を開けてよく観察したところ、プリント版の裏でパターンヒューズ(F4)が切れているのを見つけた。これが匂いのもとだった。

 原因がわかれば修理にトライできる。写真のように細い銅線を使って修復し、復旧に成功した。

ups2

 

 

バッテリーの廃棄をどうするか

 UPSを買うといずれやってくるバッテリーの廃棄問題。

 鉛バッテリーはどこにも捨て場がない。ほとんどの自治体が回収しない。メーカーに引き取ってもらうしかないが、大抵は送料が自己負担になる。鉛バッテリーは重いので、大容量のUPSをフンパツして導入すれば、送料もその分高くなってしまう。

 バッテリーの処分は厄介なので、UPSを導入しないという選択肢をいま一度、検討した方がよい。

 

そもそもUPSは必要なのか

 UPSは停電に対処するために導入される。では停電はどういう場合起こるのか。一つは風や落雷による送電網のトラブル。他の要因は、家のブレーカーが電力容量を超えて落ちるくらいではないだろうか。我が家はオール電化になってから、家のブレーカーが落ちてしまうトラブルがゼロになった。

 よく考えないといけないことは、UPSの導入コスト(処分費含む)が、これらのトラブルによって派生する損失に見合うかだ。

 オール電化の住宅では、雷サージ防止機能付きのACタップで十分かもしれない。大抵の商品ではACラインに並列にバリスタが入るだけなので、離れた場所にあるコンセントにも多少の効果が期待できる。

 空いてるタップに刺すだけの商品も市販されている。

 

 

実例

 1.オムロンBX50XFS

 2003年1月に導入。2018年4月にバッテリー劣化アラームが鳴り止まなくなった。2006年5月に一度バッテリーを交換してそのままだから、なんと15年も使ってきたことになる。

 ネットを検索してもこのタイプが10年持ったという報告もあるから、あきれるほど長寿命(単に診断機能の反応が甘いのかもしれないが)。

 

 

 この機種の交換バッテリーは BP50XF(パナソニック製)。調べると廃版になっているので、バッテリーをオムロンに引き取ってもらった。送料約1000円かかったが、いままで役に立ってくれた年月を考えると十分安い。

 取り出したバッテリーを観察して特に問題になるような外観の異常はみられなかった。

 現在の後継機はBX50F/BX35F。両者の違いは出力容量。BX50Fが300W、BX35Fが210Wでバッテリー共通。

 なお、今どきのPC電源は力率改善回路 (PFC)が普通に入っているので矩形波出力のUPSとは相性が悪い。PCと繋いで使う場合は正弦波出力のBY50S/35S選ぶのが無難だ。

 

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必要最小容量かつ長寿命のバッテリーを積んだ商品を選ぶことがポイント。正弦波にこだわる必要はありません。